汝はMASCHINEなりや? iOSアプリ「iMASCHINE2」の実力を試してみた。

DJ DTM おすすめアプリ 特集
4/4までのKOMPLETE 10アップグレードキャンペーンも好評なNATIVE INSTRUMENTSの代表機種であるMASCHINEシリーズ。
フラッグシップモデル・MASCHINE STUDIOを筆頭に、DJからバンドのキーボーディストまでプロアマ問わず幅広いユーザーに愛されているPCベースのグルーヴボックスですが、最も手に入れやすい形であるiOSアプリ「iMASCHINE2」ではどこまでMASCHINEっぽさを味わえるのか、iPad Miniで試してみました。
iMASCHINE2 main1
アプリのレイアウトは画面右側に16パッド、左側にサウンドエディットやコントロール系をまとめたMASCHINE実機をそのまま画面内に落とし込んだデザインになっています。
適当にパッドを叩いてみて、まず驚いたのはその音色のクオリティの高さ。
PC版MASCHINEのサンプルラインナップから選り抜きのサンプルが収録されており、一聴しただけではとてもアプリの音とは思えないレベルの音が飛び出します。
サンプル集には拡張音源パックも用意されていて、現在39種類の拡張パックがExpansions Storeから追加購入可能です。
トラックはA~Dの4つが用意されていて、画面右下のA~Dのトラックボタンを長押しするとモード選択のメニューが開きます。
iMASCHINE2 main2
各トラックには16個のサンプルパッドが並ぶPadsモード、2オクターブ分のキーボードが表示されるKeysモード、iPad/iPhoneの内蔵マイクを使用してサンプリングを行うRecorderモードの3つから任意のモードを割り当て可能。
画面左側のブラウザボタン(虫眼鏡のアイコン)タップすると音色選択の画面に移行します。
iMASCHINE2 main3
Padsモードでは音色サンプルのリストが、KeysモードではInstrumentsのリストが開きます。
各パッドを叩いた時の音量は虫眼鏡アイコンの下にあるボリュームアイコンをタップして設定できます。
iMASCHINE2 main5
「Default」側でPads/Keysモードでパッド/鍵盤をタップした際の音量を設定、「Live Mode」側では選択したパッド/鍵盤の音量をリアルタイムに上げ下げできます。
iMASCHINE2 main4
画面左下には自動でノートを連打する機能もついており、速いBPMではなかなか大変な連打フレーズの打ち込みや、EDMのキメ部分ではおなじみの8分→16分→32分の連打フィルなどの演出には非常に便利です。
ボリュームアイコンの下にある波形アイコンをタップするとサンプル音色の編集に移行します。
iMASCHINE2 main6
サンプル音色の編集作業自体はとても簡単でサンプル波形を見ながら再生開始ポイント(S)と終了ポイント(E)をカーソルで選択して「Apply」をタップするだけ。
iMASCHINE2 main8iMASCHINE2 main7
画面を直接タップして編集ができるので実機のMASCHINEよりも更にかんたんに感じられるかもしれません。
トラックのリアルタイム録音は画面最上段の「○」アイコンをタップすると4カウントのクリック音の後、録音がスタートします。
iMASCHINE2 main10
クリック音はメトロノームアイコンをタップする事でオンオフ切り替えができます。
ステップ入力は「Step Mode」をタップし、打ち込む音色を入れたパッドを選択。
iMASCHINE2 main9
左下から右上への16個のパッドがそのまま16ステップのシーケンサーとして使えます。
ひとつのチャンネル毎にそれぞれ4つのパターンを仕込む事ができるので細かい部分の作り込みもかなりツメられます。
Undo/Redoもひと手順毎の見直しだけでなく、「History」から複数の手順を遡って戻すことができ、非常に実用的です。
 
あえて難点を挙げるとすると、エフェクトの種類と系統が7種類2系統と少なく、音作りの一環としてエフェクトを使うのは少し難しいところと、膨大な量の音色やサンプル波形を管理する「お気に入り」機能などがないところでしょうか。
また、ループ内で使用する音が一定以上に増えていくと古いシンセの同時発音数制限のようにパッドの音が鳴らなくなったり、発音に遅れが出たり、サスティンが不自然になったりしてしまうところも少し気になりました。
iPadの処理能力の限界はPCに比べると低いので、過剰な負荷を掛けると再生中にも一瞬の遅れや音の出力落ちが発生してしまいます。
現実的な使用状況ではあまりないと思いますが、4つのトラック全てをパッドモードにして64個のパッドを同時に鳴らすようなことは無理そうです。
(実験してみた所、1つのトラックをパッドモードとして使用している時に、9個以上のパッドを同時に鳴らすと幾つかのパッドの音が発音されないことがあるのを確認できました)
 
それにしても音色のグレードの高さとエディット作業の簡単さは¥1200で手に入るアプリとは思えない仕上がり。
最も小さなMASCHINEであるMASCHINE Mikroよりも更に小さなMASCHINEとして、実機の入門用としても、万一のトラブル時のフォロー用としても使えそうな感じです。
MASCHINE mikro w ipadmini
電車やバスなどの移動中でも、部屋でゆったりしている時でも、iPhone/iPadさえあれば手軽にEDMっぽいトラックが組み上げられる素晴らしいアプリだと思いました。

Social

Tweet