ギタリスト必見!|UAD新プラグイン「Fender ’55 Tweed Deluxe Plug-in」がすごかった!

レコーディングスタジオの老舗アウトボードエフェクターメーカーとして、長い歴史を持つUniversal Audio社。

近年はLN1176やLA-2Aなど往年の名器をモデリング技術で再現したDSPプラグインシステム・UADシリーズを手掛け、ホームスタジオから業務用スタジオまでハイエンド志向のユーザーからの支持も厚いメーカーです。

5月25日(水)に新たにラインナップに加わるWindows専用USB 3.0接続モデル・UAD-2 SATELLITE USBの発表に併せて来日中のUniversal Audio社アジアエリアマネージャーであるNAGAI “ICHI”さんのコメントを頂き、最新バージョンv8.6.2で追加された別売の新プラグインアンプモデル「Fender ’55 Tweed Deluxe Plug-in」を実際に試させて頂きましたので、こちらの動画をご覧ください!

今回は「DEFAULT」「70S PHILLY SOUL」「NASAL CRUNCH」「WHITE RIBBON」の4種類のプリセットを弾いてみましたが、ボリュームコントロールやピッキングの強弱への追従性は極めて良好。
チューブアンプらしい柔らかなクリーントーンから毛羽立ったオーバードライブまでを手元で自由自在に行き来できます。
一般的なアンプモデリング機器ではどこか不自然なコンプレッションが掛かったようなニュアンスになってしまうギターのボリュームを絞った時のトーンの違和感が全くありません。
また実機のアンプでは免れないノイズを見事に抑え込んでおり、ゲインが高めなセッティングで手元のボリュームを絞りピッキングを弱くしてクリーンサウンドに持っていった時にもノイズはほとんど気になりませんでした。

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この辺りの入力音に対するレスポンスとノイズ処理に関しては、今回オーディオインターフェースとして使用したAPOLLO TWIN USBのダイナミックレンジの広さとノイズを極限まで抑えたプロセッシング能力も寄与していそうですが、低出力アンプのボリュームをフルアップした時の音が溢れ出るような臨界感はもちろんのこと、単発のスピーカーで大音量を出した際のビリつきといったスピーカーキャビネット由来のサチュレーションまでもリアルに感じられ、単なるアンプモデリングというよりも、整備の行き届いたヴィンテージアンプをPCを介して操作しているような感覚でした。
Fender Tweedアンプの面白さのひとつでもあるスピーカーカスタマイズによるホットロッド改造を再現しているのもポイントでJensen、Celestion、JBLの3種類のスピーカーモデルが用意されており、バーチャルながらも劇的なサウンド変化が楽しめます。
他のUADプラグインとの組み合わせも幾つか試させて頂きましたが、AKG BX 20 Spring ReverbやEMT 140 Classic Plate Reverberatorのようなレトロなリバーブとの相性は抜群。

(仕事を忘れて)何時間でも弾いていたい程のトーンでした。

あまりにもアンプライク、というかアンプそのもののような挙動を示してくれるので、ピッキングの粗やフィンガリングのバタつきなどもまったく誤魔化さずに正直に出力してしまう厳しさもありますが(笑)それほどまでに表現力が高いプラグインというわけです。

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高音質なオーディオインターフェースというだけでなく、ハイレベルなアンプシミュレーターも利用できると思えば、かなりお買得です。

秀逸なUADプラグインの各種は、UAオンラインストアより購入可能です。

特に先ごろ、待望のwindows対応の「APOLLO TWIN USB3.0」も発売されましたので、オーディオインターフェースのグレードアップには是非、Universal Audioをご検討ください。

 

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