SHURE SM58が定番である理由とは

PA機器 特集
渋谷店デジタル担当の鳴尾です。

突然ですが、みなさまはマイクロフォンと聞いて何を思い浮かべますか?
(すでにタイトルにありますが)SHUREのSM58、通称「ゴッパー」という方も多いのではないでしょうか。

この何気なくリハーサルスタジオやライブハウス、そしてすでにあなたの手元にあるかもしれないこのマイクが
なぜ定番として長きにわたってその地位を保っているのでしょうか。
あまりに当たり前すぎて考えもしなかった、そんなSHURE SM58のお話しを。

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SHURE社は1925年にシドニー・シュア氏により創業。1939年には「業界初」の単一指向性マイク「モデル55」を発売。
そして1965年にSM57、1966年にSM58が発売されました。
当初はスタジオレコーディングマイクロフォンとして開発されたSMシリーズ(スタジオマイクロフォンの略)ですが
レコーディング現場での普及には苦労をしたそうです。それが一部のアーティスト、エンジニア達がライブの現場で使用したことにより
急速にライブシーンに普及していったとのことです。

なぜ?SM58はライブシーンにおけるメインストリームと成り得たのか。

一番の理由はその「サウンド」であることは間違いありません。
今でこそたくさんのメーカーから様々なマイクロフォンがリリースされ、当店でもたくさんの種類を取り扱っていますが、
約50年もの間基本設計を大きく変えることなく今日に至るまで現場で使い続けられ、数々の名演を支えてきた、
そこにサウンドの良さがなければ到底成り立たない事実でございます。

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SM58の周波数特性はことボーカルを際立たせるチューニングが絶妙に施されています。
そして約50年前に設計されたSM58はすでに「近接効果」についての配慮を取り入れられています。
近接効果とはマイクロフォンに音源が近づけば近づくほど低域が持ち上がる現象のことで、
既にSM58はそれを見越し、低域を100Hz辺りからロールオフする特性を採用していました。
そして、エアー式のショックマウントを内蔵することでハンドリングノイズを極限まで減らすことにも成功しています。
SHURE社の革新的な発明であるユニダインカートリッジの技術によって、シングルエレメントのユニットで実現した
カーディオイド(単一指向性)特性により、音源ソースにフォーカスし、周囲の雑音を抑えハウリングを抑制したのです。

SHURE社はその時代から常に「高音質」「高耐久性」「信頼性」を重視し、商品の開発を行っていたのです。
それが多くのアーティスト、エンジニアに評価され現在の地位を築いたのです。
そして、そのマイクロフォンをもった憧れのアーティストのボーカルを聞いて育った私達にとって、
SHURE SM58のサウンドはあまりに当たり前であるがゆえ、そのサウンドの良さに気づくことが少なくなっているのでは?
そんなふうに思います。

SM58と言えば?
とにかく頑丈であるというイメージももちろんお持ちだと思います。
ギタリストがマイクスタンドを引っ掛けて倒しても、ボーカリストが誤って落としても、
SM58のサウンドが途切れることはないだろう、そう誰もが思うほどの頑丈さ。
しかし、SM58のボールグリルは経験のある方はわかるかと思いますが、いとも簡単に凹んでしまいます。
しかし実はそれにも訳があるのです・・・。

そう、どこまでも音を集音することを途切れさせることなく、オーディエンスに伝える役割を全うできるように。

私のお気に入りなのですが、SHURE USAのYOUTUBEにこんな動画達がございます。

ここまでしなくても・・・と思うのですが、そこまで堅牢な商品を製造しているという自負が感じられますね。

そんなSM58、ぜひ手に取られた機会に一つ違う目線で見ていただけたら幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!!

この記事を書いた人

鳴尾 篤彦
渋谷店デジタルフロア担当。幼少に始めたピアノを始め、ギター、ドラムも演奏するマルチプレイヤー。DTM、レコーディング、PA関連のノウハウもあり、リハーサルスタジオや飲食店の音響システムのプランニングなども手掛ける。幅広い知識と経験でみなさまの音楽ライフをサポートいたします。

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