フランス生まれのハイクラススタジオモニター・Focal SHAPEシリーズリスニングパーティーに行ってきました!

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フランス生まれのハイクラススタジオモニター・Focal SHAPEシリーズのリスニングパーティーに行ってきました!



リスニングパーティーの会場は四谷にあるスタジオ「NK SOUND TOKYO」。
スタジオのオーナー・Neeraj Khajanchi(ニラジ カジャンチ)さんはマイケル・ジャクソン、 マライア・キャリー、ボーイズIIメン、セリーヌ・ディオン、ティンバランドなどの一流アーティストのミックスを手掛ける売れっ子サウンドエンジニアとしても有名です。
今回のパーティにはFocal社のプロ・オーディオ部門セールス責任者であるXavier Metzgerさんが来日し、新たなミドルクラスモニタースピーカー・SHAPEシリーズの特長を事細かに解説してくれました。



Focalはプロオーディオ業界で35年間もの歴史を持つメーカーでありながら、常にオリジナルなデザインや新しい素材を採用し革新をもたらしてきたブランドでもあります。



今回のSHAPEシリーズでは3年間の開発期間の中で、スピーカーコーンに麻を原料としたフラックスサンドイッチコーンを自社開発し、正確な音像を実現する剛性の確保と、音の歪みの原因となるダンピングファクターの低減に成功。



また、Focalオリジナルのインバーテッドドーム形状を採用したツイーター部分にはアルミニウムとマグネシウムの複合素材を使用することで、アルミニウムのみのツイーターでは伸び過ぎてしまう超高音域を自然な形に落ち着かせています。

特徴的な本体側面に設けられたパッシブラジエーターは個性的な見た目に寄与するだけでなく、機械的に音像の狂いを抑えるメカニカルリミッターとしての機能を有しており、サイズを抑えつつも低音の再生力を稼いでいます。

実際にスピーカーコーン部分、ツイーター部分の部品だけに触れることが出来たのですが、スピーカーコーン、ツイーターとも驚くほど軽量に仕上げられており、ボイスコイルの動きを妨げないことへのコダワリが詰まっていました。



Xavierさんによる構造解説の後、普段のミックス作業ではSM9Trio6 Beを使用しているNeerajさんにバトンタッチ。

Focalの製品を見て最初に気に入ったのは自分のスタジオに似合う見た目だった、と冗談とも本気ともつかない発言で語り出したNeerajさんですが、SHAPEシリーズについては「SM9と比べても全く遜色ないレベルで使える仕上がり」とベタ褒め。

Neerajさんは「アシスタントスタッフがキーボードを叩いている音が気になるくらい、非常に小さな音量でミックスモニタリングを行っている」とのことで、実際のNeerajさんの作業時の音量レベルでSHAPEの各モデルをスイッチングして聴き比べてみたところ「サウンドのバランスはほとんど変わらず、サイズに応じて音量だけが上がっていく」という感じで、スピーカーのサイズが変わったことに気づかないほどフラットかつナチュラルな再生力を発揮していました。



音質は不思議なほど均一なので、大音量にした時の容量に応じてワット数の大きなモデルを選ぶというある種PA的な要素を持ったモニタースピーカーといった印象です。
なおXavierさん推奨のモニタリング距離はSHAPE 40は約60cm、SHAPE 50で約80cm、SHAPE 65ならば約100cmくらいとのこと。
個人的にはSHAPE 50辺りがサイズ感、サウンド容量、買い易さといった面で最もバランスが良いのではないかと思いました。

コンソールルームでの製品ミーティングの後はXavierさん、Neerajさんのお二人に個人的な質問を色々とお伺い。



XavierさんのフェイバリットアーティストはSteven Wilson、Devin Townsend、Peter Gabrielとのこと。
彼自身はクラシックピアノのキャリアが長く、ベース、ドラムは独学で学んだというマルチプレイヤーだそうです。
またFocal社の工場はフランスの中央部・Lyon付近にあるのですが、彼自身のお住まいは西側の海沿いの方だとか。
SHAPEシリーズはハイファイオーディオで培われた技術とカーオーディオ部門で生まれた技術のハイブリッドなので、開発は少し大変だったけど新しい技術を詰め込むのは非常に楽しかったそうです。

Neerajさんはミックス作業を行う時には決して大音量を出さないとのことだったので、不躾ながらヘッドホンはどういったものを使っているのか伺ったところ「僕の耳は小さくて、耳の形に合うモデルがないからヘッドホンは使わないですね」との驚きの回答が(笑)
またSHAPEシリーズ3モデルのどれがお気に入りかを伺うと「SHAPE 50が僕の部屋にはちょうどイイみたいです」と仰っていました。
他にも部屋の中の風の流れに拘ったエアコン吹き出し口の配置や扉の構造など、サウンドエンジニアというよりもひとりのアーティストとして居心地の良さに気を使ったスタジオのデザイン哲学をはじめとした色々と興味深いお話を伺うことができました。

今回ご紹介させていただいたSHAPEシリーズ、国内での流通開始は7月中旬以降の見通しとなっております。
個性的な見た目と音の良さを高次元で両立させたFocalの意欲的なミドルクラスモデル、ご興味を持たれた方はぜひご予約を!

●問い合わせはこちら。「DTMersを見た」と書いていただけるとスムーズです。

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