ROLAND DJ-505を見にROLAND浜松研究所へ行って参りました!

御茶ノ水本店SOUTH今宮です。
先日、ROLAND浜松研究所へ行って参りました。

浜名湖が一望できる絶好のロケーションにROLAND研究所はあります。個人的には10年ぶりくらい?に行って参りました!

なかなかの人数!各DJ機材販売店さんも今回はご一緒!

まずはROLANDの音源を製作しているスタジオへ。そこには無響室があり、ここで色々な音源を持ち込んでサンプリングしているとのこと!ここで声を出すと自分の耳にダイレクトに返ってきて、なんとも不思議な気分になります。

続いて、ROLAND MUSEUMへ!

珠玉の名品たちが!まさに博物館!

SYSTEM-700!!横には富田勲さんのレコードにサインが!!

このSYSTEM-700の音源で、伝説ともいうべきTR-808のクラップが製作されたとは研究所の方談。自分もやってみましたがまったくその音になりませんでした。。笑 相当の苦労がありそうです!

そしてTR-808オリジナル!さすが状態が良い!店頭用のカバーシートもついていました。

1977年発表のMC-8。打ち込みを可能にしたモデル。テンキーで打ち込んで作曲ができます。

初期のギターシンセGR-500。ギターシンセというよりシンセの見た目ですね!

ROLAND前身ブランド、ACETONEのRHYTHM ACEというモデル。もともとはアコーステックギターなどの演奏用に横においてリズムを流すために作られたようですが、これがなかなかいい音をしまして。。各販売店スタッフたちはこれでダンスミュージック作れますよね!と大好評!w

他にもROLANDの珠玉の名品たちが並んでおり、リペアマンも常駐の為実際にいくつか音だしが出来て、ここに一日いたいなと思わされました!!もう買えないレアものたちだらけでして!!

さてそろそろ本題へ!

近日発売予定のDJ-505!!先日DTMersでご紹介したDJ-202の記事と合わせて読んでいただくと面白いかも知れません。

DJ-505にはTR-Sシーケンサーが搭載!

Roland TR-808、TR-909、TR-606のサウンド&シーケンサーが融合しました。DJ-505はリミックスでだけではなく、TRサウンドとSerato DJサンプラーを組み合わせた、自由なシーケンスをDJプレイに取り込むこともトラック・メイクをすることもできます。本体左側がTRの音源、右側がSERATO SAMPLERの音源をアサイン可能。

ACB(Analog Circuit Behavior)テクノロジーで再現されたRoland TR-808、TR-909、TR-606のサウンド*はDJの武器になりそうです。
*TR-606のサウンドは、近日公開のアップデーターで対応予定。

なお、このACB技術ですが、技術スタッフの方に教えてもらいましたが、アナログ回路の振る舞いをシュミレートしたもので、サンプリングのPCMとACBでは音の鳴り方が違うようです。

TUNEやDECAYの音色変化をリアルタイムにEDIT可能で、PCMとACBで製作されたスナッピーの音源をSERATOで鳴らしてもらいましたが、連打音の音の自然さはACBのほうがより高いことが確認できました。

プラッター部分をはずしてもらいました。左がDJ-202&DJ-505。右がDJ-808のもの。左はローレイテンシープラッター、右はローレイテンシーハイリゾプラッターと呼ばれ、パッドに手を触れて止まるまでのスピードが違います。DJ-202,DJ-505は12ms、DJ-808は1.5ms。数字が0に近いほど遅れが少ないことになります。

DJ-808がコストが高くなっている理由がここで分かりますね!よりスムーズなプレイを可能にするわけです!

こちらがDJ-505の基盤。これはなかなか見れないですね!

DJ-505は、DJ-202に比べ、端子の数が豊富になっており、アウトプットにはXLR端子が搭載、2CHのLINE/PHONO入力がついており、ターンテーブル、CDJなども接続可能!

さらに、他のメーカーのPCDJコントローラーに無い特徴として、MIDI端子がついていること!!

今回は研究所だけあり、製作を担当したご本人からお話を伺ったのですが、MIDIのオリジネイターであるROLANDが、DJの人気ブランドSERATOと共同で製品を開発することで、MIDIを使った新しいパフォーマンスができたらという提案があり、今回のDJ-808やDJ-202、DJ-505などの製品開発につながったとのこと!

ちなみに最上位機種DJ-808にはMIDIだけでなくAIRA LINKもあり、AIRAのシリーズとUSB接続するだけでテンポ同期できるのでレベルの高いパフォーマンスが可能ですね!

というわけで今回はDJ-505とMIDIを使ったパフォーマンスをしてみようというお話になり、まずはデモンストレーターのDJ ABOさんのDJプレイをチェック!

ABOさんのプレイでは、SERATOに楽曲の一部となるシンセフレーズを入れて、LOOPし

TR-Sシーケンサーの音源をテンポシンクして走らせ、

MIDI端子に接続したROLAND TB-3ベースシンセをテンポ同期して、LOOP音源のシンセのキーにTB-3のキーを合わせて再生ボタンを押して演奏

という離れ業をやっていました!!

いきなりすごい技を見せられて悩む販売店スタッフたち、、笑

2つのブースに分かれてオリジナルのDJ-505の使い方を編み出してみようという話になり、私今宮がやったプレイは

PITCH’N TIMEプラグイン(別売り)を使ってDJ-505のパッドでトーンプレイ(シンセフレーズを1音HOT CUE1にアサインし、SAMPLERボタンを2回押すことでそのHOT CUEにアサインされた音が半音階であがっていく設定ができます)

左のデッキに曲のアカペラを入れる

右のデッキに別の楽曲のINSTを3曲入れ、アカペラとテンポシンクしながらブレンドミックスし、バースごとにカットインで3曲つないでいく

INSTのベースラインを切ったりしながら、TB-3のベース音をテンポシンク

INSTを切って、TR-Sシーケンサーの音源をアカペラとTB-3とテンポシンクして演奏!

という流れにしてみました!!

なんていう風に色々ユニークなアレンジが可能で、これはむしろ製作でも使えるマシンなのでは!?と思います。

ABOさんから、ABLETON LIVEのコントローラーとして使えるという提案もあり、パッドにベロシティをABLETON LIVEでMIDIアサインすれば、強弱をつけたドラミングもこのDJ-505できるというすごいナイスな情報もいただきました!!DJだけでなく製作用のコントローラーとしても使えそうです!

海外ではDJ-808をQ-TIPが使っていたり、最先端の現場で利用されているROLAND DJシリーズ!

最後にこちらのデモをご覧ください!ホール&オーツの楽曲のKEYを自由自在に変化させて(PITCH PLAY)、TR-Sリズムの音源をシンクさせて使ってREMIXしているすばらしいデモ!

今後の国内での広まりに期待です!!!

ROLAND DJ-505、お買い上げはこちら!

お問い合わせはイシバシ楽器御茶ノ水本店SOUTHデジタルフロアまで!!

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