デジタルメロトロンの2Uラックバージョン「M4000D」登場！

Mellotron (メロトロン) から、デジタルメロトロンM4000Dのラックバージョン（音源モジュール）が発売されました。

Mellotron (メロトロン)という楽器は、1963年に登場した鍵盤楽器で、何かしらの音色（当時だとバイオリンやフルート）をテープに録音しておき、鍵盤を押すことで再生し、演奏する楽器です。
生楽器演奏の代用というよりは、その独特な雰囲気の音色や音の鳴り方が受け、ロックバンドの中で多用されることになり、ビートルズ、キング・クリムゾン、レッド・ツェッペリンの楽曲でそのサウンドを聞くことができます。
有名なところでは、ビートルズ の Strawberry Fields Forever のイントロ部分で聴くことができます。

いくつかのシリーズが発売されるも、デジタルシンセサイザーの登場とともに、Mellotronが使われることが減ってしまいます。
しかしながら、独特の温かみあるサウンドは、今でも愛され続け、追い求めるアーティストも少なくありません。

▲最近では、NORDキーボードのサウンドライブラリにも「Mellotron Master Tapes」というタイトルが。動画の1：00演奏される音色でお分かりいただけるかと思います。

現在では、Mellotronが生まれたイギリスからスウェーデンへと拠点を移し、現代の技術を取り入れた形で「デジタルメロトロン」として、極少数の生産がされています。
60年代から70年代、実際に使用された伝説のサウンドをMellotron社のマスターテープより、非圧縮 24bit で丁寧にサンプリングし、演奏することが可能になっています。

▲最も人気が高かった M400 のリプロダクションで改良が加わった「Mark VI」

▲オリジナルの雰囲気が漂う特注木製鍵盤を搭載したデジタルメロトロン「M4000D」

▲M4000Dを小型・軽量化。可搬性に優れたミニ・バージョン「M4000D MINI」

▲そして今回、新たにラインナップされた「M4000D Rack」。スタジオの制作環境やキーボーディストのツアー用システムに組み入れたりできるラックバージョンで登場。

時代の空気感がよみがえる、非常によくできた音色です。

ちなみに、Mellotron（メロトロン）のデザインを採用し、実機の再現を試みた機種で、Manikin Electronic社のMemotron（メモトロン）という製品もあります。

ややこしいですねw