【試奏レポート】YAMAHA 「VOCALOID KEYBOARD」@マジカルミライ2017企画展

2017年8月31日-。

初音ミク生誕10周年のその日、YAMAHAから今年末の発売がアナウンスされた「VOCALOID KEYBOARD」。

「VOCALOID KEYBOARD」は、誰もが簡単に鍵盤演奏でボーカロイドを歌わせられる(演奏できる)新しい楽器です。

あらかじめ歌詞を専用アプリからBluetooth接続で転送し、1つ鍵盤を押すごとに言葉が進んでいきます。

YAMAHAの女声歌声ライブラリ「VY1」が内蔵されていて、「初音ミク」「Megpoid」「IA」「結月ゆかり」のうち1つは無償で追加可能、ほか3つは有償(2400円前後を予定しているそうです。)で追加が可能です。

そんな「VOCALOID KEYBOARD」が幕張メッセで開催されている「マジカルミライ2017」の企画展にて、試奏体験できるということで、早速行ってみました!

まず持ってみた感想。「軽い!」公表されていませんが、2kgぐらいではないでしょうか。
ストラップをつけて、肩からぶら下げても重さは気になりませんでした。

「VOCALOID KEYBOARD」は、鍵盤を演奏することでボーカロイドが歌います。


「鍵盤が弾けない人は、演奏が難しいのかなぁ」とも思っていましたが、そうでもないみたいです。

来場者のみなさん、結構ちゃんと演奏できていました。伴奏を弾くわけでもなく、単音のメロディですし、ある来場者は「ピアニカ弾く感覚でボカロが演奏できて楽しいですね。」と。あぁ、なるほど!学校で一度はみんなやりますもんね。

鍵盤は、YAMAHA「Reface」でも使用されているもので37鍵。ミニ鍵盤ながら演奏しやすい鍵盤です。

「VOCALOID KEYBOARD」は、鍵盤を押すごとに、歌詞が進んでいきますので、正確にメロディを演奏しないと、歌詞とずれることがあります。

コントローラー部には、調整するボタン(PHRASEの<>)があり、ここで歌詞の位置を行ったり来たりできます。

鍵盤演奏の経験がなくても、何度もトライし、演奏していくうちに鍵盤が弾けるようになっていきそうな気もします。

歌詞は、専用アプリからBluetooth接続で転送します。メールを送るみたいで簡単そうでした。


ここでは、「ラン・ラン・ラン」の「ン」の部分にキーオフノートの設定をいれ、「ラン・ラン・ラン」は6文字ですが、演奏では、3つの音符で歌うように設定しています。

音楽制作で使われるボーカロイドソフトやエディターほど、細かな調整(調教)はできませんが、シンプルに歌声の表現を調整できる機能に加え、通常のキーボードのような音色も内蔵していました。

INSTRUMENTS:ピアノ、管楽器、ベースなど20音色を内蔵予定。何の音色をいくついれるか最終決定はしていないそう。

VOCALOID:歌声ライブラリの選択。「やさしく歌う」「ハキハキ歌う」等の設定を記憶させ各歌声4つのシーンを保存できる模様。

GENDER:「男声(っぽく)」「女声(っぽく)」を調整するパラメーター。

DECAY:音の減衰の調整。ハキハキ歌うなら値を小さく、バラードなどで余韻を残したいときは値を多めにするなど調整可能。

LYRICS:歌詞を表示させるモード

エフェクトも「TREMOLO」「CHORUS」「REVERB」「DISTORTION」を搭載。

各エフェクト(画像でいう)右に回すほど値が大きくなるように設計されています。(トレモロなんかは部分的に使いたくても演奏しながらだとちょっと難しいかも?)

裏面にスピーカーも搭載していますので、家で気軽に演奏もできますね。

電池駆動にも対応しています。

というわけで、「VOCALOID KEYBOARD」「誰もが簡単にボーカロイドを歌わせられるキーボード」といった感じです。

生バンドでの演奏はもちろん、カラオケでボカロ曲を演奏して楽しんだり、はたまたボーカルは自分で歌うけど、リアルタイムでミクさんにハモリを担当してもらったり、純粋にショルダーキーボードとして使うなど、様々な使い方が考えられます。

ボーカロイドでの楽器演奏を気軽に楽しめるほか、何か新しい文化が生まれるいいなぁという所感です!

発売は2017年12月を予定。
(※記載の仕様は発売時、一部変更となる場合があります。)

商品ページはこちら

■マジカルミライ企画展:http://magicalmirai.com/2017/exhibition.html



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