【最速試奏レポ】Waldorf 「Quantum」を 触ってみた!
みなさんこんにちは。渋谷店の鍵盤担当 藤野でございます。
本日、渋谷店に Waldorf の新製品「Quantum」デモ機が来ていて、早速触らせてもらうことができました。ほんの数分ですが、試奏した感想などレポートしたいと思います。
ハイエンドのシンセサイザーでは基本となるところですが、率直に「出音が良い」事に感動しました。
このシンセサイザー特徴は、「Wavetable」「Waveform」「Particle」「Resonator」の全くカテゴリーの異なる4つのアルゴリズムを搭載している点。それらを3つのオシレーターで発信するので、「偏った音の出方をするのでは?」と最初は思っていたところでした。
しかし実際に弾いてみると、全てのアルゴリズムに対してのレスポンスが非常に良い事に驚きました。例えるならば、アナログシンセサイザーを弾いているかのような反応の速さです。フィルターも、アナログフィルターとデジタルフィルターを搭載しており音のキレが鋭いです。余りのキレの良さに、スピーカーが飛びそうになったほど・・・。
気になる機能の部分ですが、基本操作は直感的に素早く行うことができ、難しくないシンセサイザーという印象です。メニュー画面もあるものの、ほぼ1階層に留まっているので、触りたい部分のメニューを開いて選ぶだけ目的の操作が行えます。
さらに、ディスプレイがタッチパネルで、フィルターやアルペジエーター等のカーブも指でなぞって書けるので、深い音作りがとても直感的に行えるシンセサイザーと言えます。
そして、Quantumの醍醐味の一つと思われる「Resonator」。ソフトシンセではよく見かけますが、これをハードシンセで扱えるのです!SEなど効果音作りには欠かせない金属音や、これまでに聴いた事のないような未来的なサウンドをも作れてしまいます。
ツマミを操作して音がどんどん変化していくので、正に「音作りをするシンセサイザー」といった感じです。
勿論、クラシックなシンセサイザーの波形も「Waveform」で出るので、昔ながらのシンセリードやシンセパッドの音も演奏できます。
私は、プレイヤー寄りの人間なので、Quantumはどちらかと言えば音作りマシンなのかな? といった印象が先行しましたが、実際にいじっていくうちに、作ったオリジナル音源をライブではSEや、スタンダードに演奏するのにも贅沢に使えるシンセだと思いました。
Quantum自体の操作はそんなに難しくないのですが、「Quantumでしか出せない音を作るのはそう簡単じゃないな」という印象で、使い倒す点では、良い意味でなかなか「手強い1台」という印象です。無限の可能性を秘め、シンセサイザーが私を待ち構えているようで、テンション上がります 笑。
ファームウェアのアップデートも随時行われるとのことで、ビンテージシンセとまた違った、「永く愛用できる現代のスーパーシンセサイザー」といったところでしょうか。
パネルのカラフルなLEDライトもモードに合わせて色が変わるので、とても実用性のあるデザインでありカッコイイです!
現在、本国からの入荷待ちでご予約頂いてから3ヶ月位お待ち頂いておりますが、ご興味のある方は是非ご予約/お問い合わせくださいませ。
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【Waldorf / Quantum】
■価格 :555,000円(税別)