新機能の全容公開|Steinberg、「Cubase 12」シリーズを発表!

Steinbergから「Cubase 12」が発表されました。

昨年11月に「新しいライセンスシステムへ|Steinberg、Cubase「12」の来春リリースを発表!」の記事でもお伝えしたとおり、ライセンス認証のシステムが一新され、その他の新機能も明らかになりました。

例年だと、毎年11月にバージョンアップなど何かしらの動きのあるCubaseシリーズ。最新バージョン「12」は、コロナウイルスの影響もあり、このタイミングでの発表となったわけですが、今回のバージョンでも、より快適に楽曲制作が行える様々な改善が施されています。

-「Cubase 12」シリーズ 主な特徴-
・ドングルを必要としない新しいライセンスシステムに移行
[Pro / Artist / Elements]

・オーディオからのコード検出が可能に
[Pro / Artist / Elements]

・オーディオワープ機能の向上
[Pro]

・VariAudio スケールアシスタント
[Pro / Artist]

・MIDI コントローラーとの連携向上
[Pro / Artist / Elements]

 

ドングルを必要としないライセンスシステムへ[Pro / Artist / Elements]

Cubase「12」では、ドングルを必要としない新しいライセンスシステムに移行します。 ライセンスは「Steinberg Activation Manager」を通じて、Steinberg ID と紐づき、最大で3台のコンピューターへのアクティベーションが可能になります。

自宅やスタジオなど複数の拠点で音楽制作される方は、これまでドングルを持ち運んでいたかと思いますが、ドングルを忘れる心配やドングルそのものが故障してしまう心配もなくなりますね。
最近のコンピューターでは、USB-Type C端子が主流ですので、ドングルの接続にハブを使っていた方も多いかと思いますが、その手間もようやく解放されますね。

注意点として、ドングル不要で起動できるのは「12」からで、Cubase「11」以前を起動するのには、引き続きドングルが必要になります。

またSteinbergから「HALion 6」「Groove Agent 5」といった、起動にドングルが必要なソフトシンセが発売されていますが、このあたりのソフトはまだ新しいライセンスシステムに対応していませんので、お使いの方は、まだドングルを捨てないように注意が必要です。

 

オーディオからのコード検出が可能に [Pro / Artist / Elements]

オーディオファイルをコードトラックにドラッグ&ドロップすることで、コード検出が可能となりました。 検出時、コードトラック上に Cubase が最も可能性が高いと判断したコードイベントが配置されますが、その他考えられるコードについて、コードエディターで一覧を表示し、その中から最適なものを選び直すことも可能です。

 

オーディオワープ機能の向上 [Pro / Artist]

Cubaseには、オーディオ素材のタイミングを、ポジションごとに個別に調整できるフリーワープというクオンタイズのような機能があります。

これまでサンプルエディター上でしか、作業できなかったフリーワープがプロジェクトウィンドウ上で行えるようになりました。

また、複数トラックを同時に作業できるようになったことに加え、同フォルダ内のオーディオの位相を同期する機能が追加されました 。

 

VariAudio スケールアシスタント [Pro / Artist]

Cubaseには、ボーカルやギターなどのオーディオファイルを解析して、ピッチを調整するVariAudio(バリオーディオ)があります。

このVariAudio にスケールアシスタント機能が搭載されました。MIDIのキーエディターのものと同様、エディター全体で単一のスケール、もしくはコードトラックに沿ったスケールノートガイドの表示、指定したスケールに沿ったピッチ編集のスナップが可能です。

 

MIDI コントローラーとの連携向上 [Pro / Artist / Elements]

下ゾーンに「MIDI Remote」タブが新設され、MIDIコントローラーとの連携に関する設定が行えるようになりました。Cubase 内でスクリプトが組まれている製品については、接続しただけで MIDI Remote タブに製品と同様の GUI が表示されます。スクリプトが組まれていない製品についても、簡単に GUI の作成、パラメーターのアサインが可能です。

「Ableton」「AKAI」「arturia」「IK Multimedia」「KORG」「M-Audio」「Roland」といった主要なメーカーは、デフォルトで選択が可能です。ノブやフェーダーの右クリックでパラメーターの選択が可能なので、設定も簡単です。

 

プラグイン、各種仕様の強化

■Verve [Pro / Artist]

HALion Sonic SE で使えるフェルトピアノ音源ライブラリーです。
エディター上で「PIANO」と「TEXTURE」を混ぜ合わせ、唯一無二のサウンドを生み出します。

■FX Modulator [Pro/ Artist]

拍(ビート)に合わせて、エフェクトのかかり具合を、調整できるモジュレーションプラグイン。
デフォルトで 14 種類のエフェクトモジュールと、ファクトリーエンベロープカーブのセットが搭載されており、エンベロープカーブは自由に変形することも可能です。
サイドチェインのような効果も簡単に作り出すことができます。

■Raiser [Pro]

掛かり具合が可視化された多機能リミッタープラグインです。
多様なリリースタイム設定により、パーカッシブな素材に対するアグレッシブなリミッティングや、フルミックスの自然
な音圧上げなどに柔軟に対応します。

■SuperVision に新モジュール追加 [Pro / Artist]

Cubase 11 から搭載されたメータープラグイン「SuperVision」に VU メーター、キーボードタイプのスペクトラムアナライザーなどの新モジュールが追加されました。

■サラウンド、Dolby Atmos 対応 [Pro]
イマーシブサウンドを扱うための新しいチャンネル設定とバス設定が追加されました。
また Dolby Atmos のフォーマットにも対応しました。

■Apple Silicon Native 対応 [Pro / Artist / Elements ]
Apple Silicon の Rosetta2 に加え、Native にも対応しました。

なお、2021年11月10 日(水)以降に、Cubase 11 をアクティベートした方は、MySteinberg を通じて無償でCubase 12 のライセンスをご入手いただけますので、是非バージョンアップをご検討ください!

【Steinberg/CUBASE ご購入商品ページ】
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・Pro(アカデミック版)
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・Elements(アカデミック版)

※Cubaseシリーズは、インストール時に最新のバージョンがインストールされます。パッケージや同封の説明書きが「11」となっていても、最新バージョン「12」がご利用可能です。

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