☆はじめてのシンセサイザー☆~reface-DX編~
みなさんこんにちは!!
御茶ノ水本店デジタル担当品川です。
今回お送りするはじめてシリーズは・・・【YAMAHA reface シリーズ】のDXについて説明しちゃいます!
reface DX
世界的に大ヒットした、シンセサイザー「DX7」に代表されるFM音源を搭載したシンセサイザーです。
FM音源って何?という質問がやっぱり多いので、簡単に説明させて頂きますと、FM音源とは、電子音源の一種で、「Frequency Modulation」の略語で、FMラジオと同じ意味です。日本語だと「周波数変調」と言う言葉になるそうです。
仕組み自体はとてもシンプルなもので、アナログ的なものになります。
FM音源のもっとも単純な例として、「ビブラート」といえば、なんとなく想像が付くと思います。このビブラートの速度を早くしたり、深くかけてみたりすると音に変化が現れます。そして、元の音程とは関係ない倍音が出てきて、音色が大きく変化します。これを側帯波と呼んでいて、FM音源の音作りの基本となるそうです。
よく、【音をくすぐる】って表現している方が多いのでイメージしやすいと思います。
とはいっても、何それ?って感じですよね(苦笑)
難しい話をしても、余計難しくなるので簡潔に言ってしまうと、
【昔のゲーム音楽】に結構用いられている音。
といってしまったほうが分かりやすいかと・・・
FM音源というと難しく聞こえますが、なんだかんだ耳にしたことのある音だったりするんですよ!
例えば、昔、携帯で着メロを自分で作ったりしませんでしたか?(私は作っていました。笑)2和音しか出せず、ハモリができるとカッコよかったり・・・
ちなみに、この【reface DX】は従来のFM音源より音作りの幅が大きく広がりました。
このFM音源の音作りにおいて、重要になってくるのが、「オペレーター」というものになります。
「オペレーター」とは、PG=フェイズ・ジェネレータ、SWM=サイン・ウェーブ・メモリー、EG=エンベロープ・ジェネレータという3つの要素で構成されている、サイン波を出す単純な発振器になります。この、それぞれの要素を組み合わせたりすることで音色に変化をつけているのです。
過去に発売されたあのDX7は6オペレーションですが、今回のreface DXは4オペレーションになっております。
え?昔のより少なくなったの?!
なんて思われますが、実はDX7では出来なかった、フィードバックの機能がさらに進化しています。
冒頭で説明させてもらった「音をくすぐる」という行為がさらに進化して、「自分で自分をくすぐる」ことができます。
DX7ではフィードバック機能が使えるのは1つのオペレータのみ、また、フィードバックも7段階しかなかったのです。しかし、reface DXでは-127~+127までの256段階可能になりました。
だいぶ増えてますよね!!
従来はモジュレータがないとできなかったノコギリ波をオペレータ1つだけで作れてしまうのでこの進化はすごいんですよ!!!
コンパクトな上に電池駆動可能で、内蔵スピーカー搭載。
難しいと思っていたら、実は身近にFM音源があった!なんて、発見もありますし、是非お店にも試しに来て下さい☆