ラインアレイスピーカーとは・・・

あまり馴染みのないラインアレイスピーカー。
ラインアレイスピーカーとはどのようなスピーカーなのでしょうか?

通常、一般的なスピーカーは「点音源」です。ポイントソーススピーカーと呼ばれ、一つのユニットから放射線上に音を飛ばします。
一台のスピーカーで広いエリアをカバーしますが、音が拡散する為到達距離が限られます。
また、天井や床からの跳ね返り音も発生する為、ハウリングが起こりやすいです。
一方、アリーナコンサート等で目にする大量のスピーカーを曲線状に吊り下げている物が「ラインアレイスピーカー」となり「線音源」となります。
ユニットからは扇状に音が出る為、遠くまで音が飛びます。しかし、水平方向には広がりますが垂直方向には拡散しない為、限られたエリアでしか音を聴く事ができません。その為、多数のスピーカーやユニットを用意し、様々な方向に向けて設置をします。

 

では、実際どのような場面で使用されるのでしょうか?

先にも記述いたしましたように、コンサート会場やアリーナ音響設備で使われる事が多いです。
大歓声や環境音の中でも確実に音声を届けなければならない場所に用いられます。

その他に、教会やホール、レストランなど小規模な施設でも使用されます。
音が拡散しない事からハウリングしにくい為、残響音の多い環境にも用いられます。
また、小さな音量でもはっきりと聞こえる為、さりげなくBGMを流したりなど会話を遮らない程度の音量で拡声用にも使用します。

身近なところでは、電車の駅ホームや街頭スピーカーにも用いられる場合があります。
こちらも、音が直進する特性を生かし、賑やかな場所でも確実に音を届け、尚且つ不要な場所には殆ど音が届かないようにします。
隣接するホーム同士でアナウンスが混在しないように、また、住宅地では騒音にならないよう工夫されてます。

 

 

ラインアレイスピーカーの選び方

ここでの紹介はほんの一例となり、また、選び方もこの限りではございませんのでご参考までに。

 

大規模会場

コンサートやスポーツ大会会場など、大勢の人が集まる場所での設置となります。
この場合は、スタックの設置方法を採用し会場に合わせてラインアレイを構築します。
どこにいても均一に聞こえるようにセッティングする為、非常に多くのスピーカーが必要となります。
※スタックは小規模や中規模な会場でも用いる場合がございます。

 

小・中規模施設

バー状になっている一体型(所謂一般的なラインアレイスピーカー)を用います。
会議室やレストランなど、内装と一体化させる為にインストール・シーリングとして用いる場合もあります。
また、施設館内や教会など残響しやすい場所にも用いられます。

 

簡易ポータブル

ウーファーとミキサーが一体型となっているモデルもあります。
中・高音域がラインアレイとなっており、組み立てるだけで簡単に設置ができます。
可搬性にも優れており、スピーチなどでは有効的です。

大規模 / 設備用 はこちら
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小・中規模 / ポータブル はこちら
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スタックの方法

一般的には、縦にスタックします。垂直方向に音が拡散しない為、「近距離用」「中距離用」「遠距離用」と大きく3つに分けます。
会場の規模により、それぞれに使用する台数を決めます。

 

フライング

天井やバトンなどからワイヤーを使って吊り下げます。
吊り下げの設備が無い場合は足場を組んで設置します。
天井からの音の跳ね返りを防ぐ事ができ、近距離から遠距離まで均等に音が届けられます。
どのようなタイプの客席でも有効的ですが、客席が平坦な会場では特に効果的です。最も多く用いられる設置方法です。

 

グランドスタック

吊り下げが無い会場では、地面やステージ上に設置します。
地面からの音の跳ね返りが無く、近距離から遠距離まで確実に音が届きます。
コンサートホールなど、座席が階段状になっている会場では有効的ですが、平坦な会場では、中距離~遠距離への音が届きにくい為、あまり効果的ではありません。

 

スピーカースタンド

小規模でも全体に音を均一届けたい場合、スピーカースタンドを使用して高さを出します。
人の頭の位置より高い場所から鳴らすことで、遠くまで音がしっかりと届きます。

 

 

ラインアレイスピーカーをインストール用/シーリング用として用いる場合

施設設備では内装とスピーカーを一体化させることで、スピーカーの存在感を無くす工夫をします。
スピーカーを隠す事で必然的に奥まった場所への設置となる為、効率良く音を飛ばす為にラインアレイスピーカーを用いる場合があります。

 

「インストールスピーカー」とは

壁と一体化したメッシュやパンチグボードの中に設置します。外からはスピーカーが見えない為、壁面等のデザインを損なう事がありません。
会場の特性に合わせて、フルレンジスピーカーやラインアレイスピーカーを選びます。
テーマパークなどでは、スピーカーの存在感を無くす事で演出を妨げることもありません。


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「シーリングスピーカー」とは

天井に埋め込むことで、圧迫感を無くすだけでなく広いフロアでも満遍なく音を届けられます。
賑やかなカフェやバーなどではラインアレイスピーカーを用いる場合もあります。
天井から吊り下げるペンダントタイプでは、天井からの距離をかせぎながらもスピーカーの存在感を最小限に留めます。また、壁に取り付けるタイプもあります。
施設など内装と規模に合わせてシーリングスピーカーやラインアレイスピーカーを選び、カラーも殆どのラインナップで白と黒がある為、オシャレにスピーカーを設置できます。


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