同期演奏のススメ!!!
御茶ノ水本店デジタル、DJ担当の今宮です!
お客様からよく受ける質問で、バンドの同期演奏をしたいというお問い合わせを頂きます。
例えば、、「曲のイントロ8小節をシーケンサーで打ち込んだ打ち込みのドラムで、8小節終わりから生のドラム演奏に変えたい!」というものです。
LIMP bizkit、Slipknotなどに代表される、打ち込みと生音を融合したサウンドスタイルのライブをやりたい!というご相談を頂くので、改めてその手法をご紹介したいと思います。
ドラマーさんはクリックとなる打ち込みの音を聴きながら、ドラムを叩いていきたいので、以下の方法をとります。
【1】シーケンスソフトにライブで再生したい打ち込みの曲を入れる。
【2】シーケンスソフトでクリックトラックを作成。打ち込みの曲と同じテンポで作成。
↑の画面ではCUBASE PRO搭載の「GROOVE AGENT」のドラムマシンでキック音を打ち込んでいます。
【3】パンニング(音を左右に振る)でクリックトラックをLチャンネルいっぱいにふる。打ち込みの曲をRチャンネルいっぱいにふる。
【4】それをWAVファイル、もしくはMP3で書き出す。
【5】必要な機材たちは写真の通り。
・MIXER:「MACKIE 402VLZ PRO4」
・ケーブル:PHONE×ステレオミニケーブル「audio-technica ATL462A/3.0」。
・音源を再生するiPhone
・ヘッドホン:「NEU HX3000」
をチョイスしました。
作成したトラックをiPhoneに入れて(ライブ中に携帯電話がならないよう機内モードをONにしましょう!)
このようにケーブルをさします。L(白いケーブル)には同期用のクリック、R(赤いケーブル)にはシーケンストラックが流れる仕組みです。赤い方のケーブルはライブハウスではPAさん、リハスタなどでは備え付けのミキサー卓に入力して下さい。そうすると、ヘッドホンをさしたMACKIEの小型ミキサーからはクリックが、PA側からはシーケンストラックが鳴ります!
ドラマーはヘッドホンをしながらミキサーから流れるクリック音を聴きながらドラムを叩く、という形です!
しかし、一点だけ難点が。。
この方法はLRのチャンネルからシーケンストラックを出していないモノラル出力の音源の為、楽曲によっては、「パンニング」がふられた曲だと音が鳴らない部分が出てきたりします。。ギターがLチャンネルによっている曲、ドラムのタムがRチャンネルによっている曲、などなど。。
そんな場合にオススメなのがこちら!!
マルチトラックレコーダーとして宅録をする方々に人気のモデルですが、こちらにはクリックトラックだけヘッドホンに送る、という機能が搭載されております。
本体上部にあるつまみの設定で、クリックをヘッドホンだけに送る設定ができ、メインのシーケンスはマスターアウトからステレオで出力できます!
また、CUBASEなどのシーケンスソフトで作成したトラックをR8に入力して、任意のチャンネルだけをヘッドホンアウトに送ってドラマーが聴く、なんていうこともできます。
この設定の説明にもあるように、トラック1にクリックトラックを入れて、そちらをヘッドホンアウトに出力、7,8チャンネルにシーケンストラックを入れて、そちらをPAさんに送る、なんているやり方をとれば、ステレオでオケが再生されるわけです!!
このZOOM R8がライブの同期機材としてオススメな理由として、PC、オーディオインターフェイス経由だと、接続、設定トラブルによってライブのときに音が鳴らない、なんていう事態が起きずらい、ということが挙げられます!ハードウェアですし、SDカードを使用したレコーダーのため、ハードディスクレコーダーのように振動に弱くもなく、ライブ中にギタリストが飛び跳ねてもデータが飛ぶ、という心配も少ないからです!
以上、2通りの同期演奏の方法をご紹介しました!!
もっと実際にやり方を教えて欲しい、という方は、イシバシ楽器御茶ノ水本店の今宮までご相談ください!!