テクノロジーとともに進化する音楽~ミュージックシーケンサー編その2

渋谷店デジタル担当の鳴尾です。

さて前回に引き続きDTMに至るまでの技術進化について迫っていきましょう!
前回の記事:テクノロジーとともに進化する音楽~ミュージックシーケンサー編

1981年にMIDI規格が制定されたことにより、さまざまな電子楽器にMIDIが装備され、メーカーやモデルを超えた接続も今まで以上に簡単に便利に扱えるようになりました!

MIDIについてはこちらの記事をどうぞ↓
いまさら聞けない!?そんなあれこれ~MIDI編

YAMAHAからは1984年に QX-1がリリースされます!
当時定価で480,000円とまだまだエンドユーザーには手が届くという商品ではありませんでしたが、分解能(4部音符を分割できる数値)は1/384、8トラックで80000音記憶可能なフラグシップモデルとしての機能を備えたシーケンサーとなっていました。

そのルックスはまさに音楽を作るために作られたコンピューターと言うのがぴったりではないかと思います!記憶媒体には5.25インチのフロッピーディスクを使用。時代を感じさせますね・・・。

1985年にQX-21がリリースされます。こちらは機能を絞って当時定価で45,000円というリーズナブルな価格。トラック数は2トラックで、分解能は1/96約8,100音を記憶可能なエントリーモデルとして多くのユーザーに利用されたそうです。

さらに1986年にQX-5がリリース、QX-21の上位機種として8トラックで約20,000音記憶可能(ベロシティーデータなしの場合)。FSKテープシンク信号に対応し外部MTR(当時は当然テープです)との同期が可能な仕様となっておりました。

QX-5は記憶媒体を持たなかったため、1988年に価格が89800円でQX-5FDとなり3.5インチ2DD対応のフロッピーディスクドライブを搭載したモデルにモデルチェンジされました。

そして同じく1986年にはRolandからMC-500がリリースされます!

当時定価で定価155,000円マイクロコンポーザーと名づけられたリズムトラック+16ch×4トラック、分解能は96のハードウェアシーケンサーです。3.5インチのフロッピーディスクを記憶媒体として採用、約100,000音の記憶が可能。本体にROMは持たずディスクからOSを読み込むシステムを採用しておりました。こちらもPCのようなテンキーは装備されているのが概観上の特徴ですね。後の1988年にMK2にバージョンアップされリズムトラック+16ch×8トラックになり、記憶容量も倍になりました。

そして1987年にYAMAHAからQX-3がリリースされます!
当時定価で158000円。分解能は1/96でトラック数16、同時発音数制限なしというQX-1から実に3年の間に多くのシーケンサーをリリースしたYAMAHAのシーケンサーの中で一番有名な機種といって過言ではないでしょう!

QX-3といえば!浅倉大介さんがまさに「神業」のスピードでデータ入力をされているなんて話を当時よく聞いたものです!

このキーボード部分だけでほとんどのデータ入力ができてしまうので慣れていた方は譜面を見ながらブラインドタッチで高速なデータ入力し音楽制作を進めていたと聞きます・・・。

その後も各社よりミュージックシーケンサーがリリースが続きます!
そんな中・・・音楽制作環境にはもう1つの流れが起こっていきました・・・。
続きはまた次回に!!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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