フランクフルトメッセ2017、2日目の気になるアレコレ新情報!

現在ドイツ・フランクフルトで開催されているヨーロッパ最大級の楽器見本市「Musikmesse 2017」で公開された各メーカーの新作情報から、特ダネモデルを”お熱いうちに”ご紹介します!

 

Arturia / KEYLAB Essential 49&61

先頃モンスターアナログシンセ・MATRIXBRUTEの国内流通がスタートしたフランスのキーボード/ソフトシンセメーカー・ArturiaからはMIDIキーボード・KeyLabシリーズの新ライン「KeyLab Essential」が発表されました。

パッと見ただけでも奥行き方向の尺が短く、テーブルトップでの使用に際して最適化が図られているようですね。

KeyLab49の791 x 298 x 70 mm、6.5kgに対し、KeyLab Essential49では784 x 248 x 76 mm、3.0kgと大幅なシェイプアップを行っており、ノートPCを中心に据えたモバイル環境での使用にも嬉しい軽量ボディとなっています。

小型ディスプレイは一般的なデジタルシンセのようなセンター配置に変更。
入力用のパッドはMINILAB MKIIと同様のパッド形状となり、フェーダー類のストロークも現行のKeyLabと比較すると60%ほどに再設計されています。

49鍵、61鍵の2モデル展開で、本国メーカーサイトでの表示価格は61鍵モデルは249€、49鍵モデルは199€となかなかにリーズナブルなプライス設定になっているので、国内での流通時にもお求め易い価格でご提供できるかと思います!

 

Nord / NORDSTAGE 3

ビビッドな赤いボディでおなじみのスウェーデンの雄・NordからはNORDSTAGE 2 EXの正常進化モデル・NORDSTAGE 3が遂にお目見え。

ディスプレイ周りのデザインが大きく変更されており、新たに搭載されたOLEDは表示できる行数も大幅に増え、Liveモードでの操作性やパッチ管理がより快適になっています。

ピアノ音源では先代の1GBピアノサンプルの倍となる2GBのサンプルファイルを搭載。

オルガン音源はC2Dのサウンドをベースに、新たにパイプオルガンや2種のオルガンサウンドを追加し、ロータリースピーカーエミュレーター部のレズリー122のモデリングも最新版へとブラッシュアップ。

更にはNORD LEAD A1のエンジンをまるごと詰め込んだシンセエンジンと、音色部分でも贅を尽くした仕上がりとなっています。

レイヤー音色のスプリットポイントに応じて、サウンドのクロスフェードをかけることが可能になるアドバンスドスプリット機能を用いれば、この充実した音色を生かした音作りの幅を更に広げることができそうですね!

 

waldorf / quantum(?)

musikmesseの地元代表(?)Waldorfからは3OSC搭載のアナログシンセらしき「Quantum」が発表されています。

現在のところ詳細情報は全くない謎に満ちたマシンですが、3OSC、3LFOにデュアルアナログフィルター、2系統のエンヴェロープといったアナログ(らしき)部分に対して、様々な数値やエンヴェロープフォームが表示されたデジタル感満点なセンターディスプレイが配置されており、昨今盛り上がりを見せるアナログシンセシーンへのWaldorfからの回答とも取れそうな期待が掛かる一台です!

先進のスポーツカーにも似たフレームワークとメタリックな要素が強い意匠からは、ウッドマテリアルを多用した「暖かみ」に依りがちなシンセ業界への逆張りのような意志も感じられますね。

 

甚だ簡単ではございますが、フランクフルトメッセの気になるニューモデル、ピックアップしてお届けしました!

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