ワカルとこんなにオモシロイ!ガジェットシンセ・ポケットオペレーターのご紹介!
MOMAストアのイベントなどでも紹介され、音楽ガジェット好きの間でじわじわ人気を博しているTEENAGE ENGINEERINGのポケットオペレーターシリーズ。
手にとってはみたものの、何がなんだか分からない…となりがちなこのステキガジェットの最新モデル「PO-32 TONIC」をサンプルに、実際いじっていく中でよくある問題についてトラブルシューティングをしてみたいと思います!
ポケットオペレーターシリーズの基本コンポーネントとして、超小型の内蔵スピーカーがありますが、電池挿入時の初期設定音量はやや控えめになっています。
その為、周りが騒々しい環境などでは電源を入れていきなり触ってみても音が聴こえてこない、というようなこともよくあります。
音量調整をするためのコマンドは「bpmボタンを押しながら1から16(小←→大に相当)のボタン」です。
初期設定では「5」になっているはずなので、「8」か「12」程度まで上げてあげると良いと思います。
いきなり「16」まで上げるとだいぶ心臓に悪いレベルの音量が飛び出すのでご注意を!
こちらも初見で触るとよくあることで、ボタンを適当に押している間に「play」ボタンを押してしまい(半ば勝手に)シーケンサーが走ってしまって止めたいのに止められない→ウルサイ→キライ→電池抜く→使わない、となってしまいがちな恐ろしい問題です。
対処法は「playボタンをもう一回押す」です。
もう無理やり電池を抜いて、内蔵時計の再設定からやり直す必要はありませんね!
こちらはシーケンスを一通り組み慣れた方が感じやすいかもしれない問題です。
対処法は「各パーツのディケイを長く設定しすぎない」ことです。
実はポケットオペレーターの仕様上、5音以上の音を同時に出すことは出来ず、5音目が鳴ると各パート(縦列ごとに4パート)の中で先に鳴っていた音は強制的にかき消されてしまいます。
その為、シーケンスの組み方と音色の設定によってはブチブチとサスティンが途切れるように感じられる場合があります。
この辺りはガジェット特有のグリッチ感として楽しんでいただけるかとは思いますが、どうしても気になる!と言う場合にはシーケンスの内容か音色の設定を最適化してあげてください。
テンポの調整コマンドは「bpmボタンを押しながら右ツマミを回す」ですが、右ツマミの位置によっては急激に数値が飛ぶようなことが起こります。
特に音作りの為に右ツマミをグングン回した後に発生しがちなこの問題ですが、対処法は「残念ながらありません」。
…トラブルをシュートできておらず誠に心苦しいところなのですが、ポケットオペレーターの構造上、ツマミの位置と数値が必ずしも連動していない状態は往々にして発生しがちです。
その為、例えばツマミを右に振り切った状態などでテンポを操作しようとするとツマミを触った瞬間にBPM=240になってしまいますし、ツマミを左に振り切った状態ではいきなりBPM=60になってしまうのです。
シーケンサーを走らせている時にテンポを切り替える際には右側のツマミの初期位置にお気をつけ下さい。
可能であれば音色のBフィルターの位置を極力中央辺りに維持できる音色を触った後、テンポを切り替えるクセをつけてあげると問題の緩和に繋がるかもしれません!
TEENAGE ENGINEERING ポケットオペレーターシリーズのあるある(※必ずあるとは言っていない)トラブルシューティング、いかがでしたでしょうか。
小さなボディに意外な機能を多数搭載していますので、気になった方はぜひお手にとって見てください!