バンド演奏に彩りを・・・同期演奏チャレンジ!~その2
梅田店デジタル担当の鳴尾です。
さて前回に引き続きバンドにおける同期演奏導入法のご紹介をしていきましょう!
前回の記事はこちら→バンド演奏に彩りを・・・同期演奏チャレンジ!~その1
前回はMTR ZOOM R8を使用した同期演奏の導入方法のご紹介でしたが、今回はMacやPCを使用した同期演奏の導入方法に加えて、同期演奏導入時のちょっとしたTipsなどを交えてご案内しましょう!
サウンドの作成は前回同様の方法で良いので、今回は同期演奏に使用可能なオーディオインターフェイスからご紹介します。
同期演奏に使用可能なオーディオインターフェイス
現在はもう数えきれないほどの種類のオーディオインターフェイスが各メーカーからリリースされていますが、同期演奏に使用する際に必要な条件についてご紹介します。
同期演奏の場合、オーディエンス側に聞こえるオケと、ドラマーが聴く必要があるクリックを別系統で出力できることが絶対の条件となります。
2アウトでモノラルでオケとクリックを出力することもできますが、出来るならステレオで2系統(4出力)あるモデルがおすすめです。
例えば、
Steinberg UR44
UR44は入力が6系統、出力を4系統備えたインターフェイスです。
さらには独立したヘッドフォンアウトを2つ装備しています。
DSPを内蔵していて、それにより2つのヘッドフォンの出力内容を独立して調整可能です。
ZOOM U-44
ZOOMのU-44もおすすめのモデルです。前回ご紹介したMTRのR8同様に同期演奏での使用も良く考えられたインターフェイスです。
ステレオ2系統の出力を装備。特筆すべき点としては、ヘッドフォンアウトにバランスツマミを装備していて、2系統の出力をどういうバランスで聞くか設定が可能となっています。
ですので、クリックだけでなくオケの音も聞きながら演奏したい!等という場合にも手軽に対応可能となっています!
運用に際して
PCやMacをドラマーさんが操作することが多いかともいますが、ドラマー以外のメンバーが操作する際には、オーディオインターフェイスをドラマーさんまで引っ張るのはUSBのケーブルが長くなり、正常な動作をさせるためには避けたい状況となります。
その際にはやはりドラマーさんの手元に小さなミキサーを用意してあげるのが良いかと思います。
MACKIEのMIX5などがサイズもちょうどよくて価格もお手頃です。インターフェイスの出力数が多いなら、PAに送るオケのバランスと、ドラマーさんに送るオケのバランスを変えるなんてことも可能で、より演奏時のストレスを軽減することも可能です!
さらに、密閉式のイヤフォンなどを使用することで自分の演奏が分かりづらいという印象を持つドラマーの方も少なくないはず。手元にミキサーがあれば、こんな方法でさらに演奏しやすい環境が可能になります。
先程のMIX5でもそうですが、多くの小型ミキサーにはLINEの入力がありインターフェイスからの信号を受けることが可能です。
そして、XLRのインプットが余った状態になります。そう!ここにマイクをつないであげるんです。
そのマイクを自分の耳の代わりのように扱ってあげるという事です。もちろんボリュームの調整が可能なのでマイクの置く位置や音量を工夫するとかなり演奏しやすくなります!おススメの方法の一つです。
画像ではSHUREのSM57をつないでいますが、正直もっと安いマイクでもそれなりに効果を得られますので、ドラマーのみなさん、是非お試しください!
そしてもう1つ!これは私自身の経験から得たTipsなのですが・・・
ノートパソコンでオケを流す際にはできれば・・・
『電源アダプターをつながずに内蔵バッテリーで運用しましょう!』
これには理由があり、私自身が以前にトラブルにあった際に得た経験です。
リハーサルの際には全く問題なく動いていたPCが本番直前に突然起動しなくなりました。
その時は何が原因かわからず・・・当日結局同期なしでの演奏でその日を終えたのですが、「何かの衝撃とかでパソコンが壊れたんだろう・・・」そう思っていたんです。
しかし家に帰ってパソコン壊れたのかなと電源を入れてみると、何事もなかったように起動したんです。
そういえば本番の時はパソコンにACアダプターを接続していました。
かえってチェックした際にはACアダプターはつながずに、本体のバッテリーで起動させたのでした。
よくよく考えてみた結果、本番の際に電圧が下がって誤作動を起こしたのが原因だと確信しました。
ノートパソコンはACアダプターがつながっている場合はそちらの電源を優先して使うものが多いそうで電圧が下がった電流を使用したためにご動作が起きたのであろううと思われます。
その後は自身もノートパソコンは充電してバッテリーで使用して、同じようなトラブルはありませんでした。
電圧の低下などは目で見えないものですので・・・自身も本当にテンパった覚えがあります。
というところで、今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました!