「VariAudio」「Groove Agent」も新バージョンに|Steinberg 「Cubase 10」を発表!
Steinberg から「Cubase 10」が発表されました。
最新バージョン「10」でも、制作、レコーディング、ミックスにおける各フローをより効率的に行える新機能が各種搭載されています。
VariAudioは究極のオーディオコントロールを提供します。クオリティ、ワークフロー、ユーザビリティの面でVariAudioを改善、拡張し、より創造的なツールとして生まれ変わりました。スマートコントロールは、各セグメントのすべてのパラメータを直接制御できるため、ワークフローのスピードを大幅に向上させます。スムーズな転調のためにマイクロ・ピッチ・レベルを編集したり、より自然なトーンとなるようにフォルマント・シフトを調整するなど、極端なピッチ補正でレコーディングを大幅に変えることができます
チャンネルストリップは、多くのプロデューサーやエンジニアのミックスワークフローで最も重要な要素です。完全に再設計されたCubase 10のチャンネルストリップは、モジュールの機能性と使いやすさを大幅に改善しました。モジュールごとに視認性が高いメーターを搭載し、コンプレッサーに関しては詳細設定を用意することで微調整を可能にします。
これまでのミックス方法を根本的に変え、改善します。MixConsoleのスナップショットにより、プロジェクト内で行った別のミックスを記録して、数秒で結果を比較できます。MixConsole内にスナップショットタブを用意しており、保存したミックスを即座に呼び出せます。各スナップショットにノートを追加したり、EQ設定だけを呼び出したり、個々のトラックの設定も呼び出せます。
オーディオアライメントは、ダブリングやスタッキングを高速、簡単、効率的に行います。リードボーカルのダブリングや、多重録音のスタッキングは、音楽制作では一般的なテクニックですが、複数トラックのタイミングを合わせるのは時間がかかる作業です。新しいオーディオアライメントツールを使用すると、複数トラックを指定したリファレンストラックに簡単にマッチングし、タイミングを修正することができます。
よく知られているベースのポンピング・エフェクトの作成、キック・ドラムや効果音のためのミックス内でのスペースの作成など、サイドチェーンは現代音楽制作で最も人気のあるテクニックの1つです。新たに簡略化したサイドチェーン設定では、数回のクリックで目的のルーティングを作成できます。FXプラグインでサイドチェーンを有効にし、トラックリストからソースを選択するだけで準備が整います。
Groove Agent SE 5は、新たにアコースティックドラムキット「The Kit SE」、エレクトロ系の新しいBeat Agentキット20セットを搭載。その他、リサイザブルなインターフェースや新しいコンテンツブラウザでのキット内プレビューなどが可能です。
Cubase 10には、各ジャンルで活躍する著名なプロデューサーが独自に制作した5 GBのサウンドとループが付属しています。
– Analog Techno:ベルリンに本拠を置くFlorian Meindl氏は、モジュラーシンセサイザーをセットアップ して、深みのあるアナログテクノのライブラリを制作しました。
– Hip Hop Vault:Jay-Z、Beyonce、Mobb Deepなど多くのプロデュースを務めるThe Beat Butchaがドラムと独自のループを録音しています。
– Soul Assembly:Soul Surplusのコレクションです。新たな音楽が生まれそうな雰囲気があります。
– Raw Ambience:ドラムンベース デュオのRawtekkが作成したエレクトロニカ、アンビエンス、ダブステップに最適な非常に美しいサウンドライブラリです。
– Blockbuster:ナッシュビルに拠点を置くプロデューサーのAllen Morganが制作しました。映画で使われそうなサウンドです。
– Mystic Spaces:ミュージシャン、サウンドデザイナー、楽器制作者Ferdinand Förschが製作した、実験音のコレクションです。
歪み系のエフェクトです。ミックス全体に微妙なアナログの暖かさを加えたり、キックドラムを激しいサウンドにするなど、Distroyerはサウンドに倍音の付加やキャラクターを追加します。幅広いジャンルの音楽プロデューサーが、この新しいノンリニア ディストーションを多くの場面で使用することになるでしょう。
Cubaseプラグインの中で高い評価を得ているエフェクトの1つ、REVerenceを再設計し、拡張しました。カスタムインパルスレスポンスやプレビューワークフローの管理が効率化され、ビンテージアナログとデジタルリバーブの20種類の新たなインパルスレスポンスがファクトリライブラリに追加されました。
多くのCubaseプラグインが新しいデザインで戻ってきました。使いやすく、全体的なワークフローを改善する最新のユーザーインターフェイスを備えています。
Cubase 10では、プラグインの操作が大幅に改善され、エフェクトプラグインをトラックに直接割り当てることができます。また、VSTインストゥルメントプラグインをプロジェクトに直接ドラッグしてインストゥルメントトラックを作成することもできます。すべてのプラグインは、それぞれのユーザーインターフェイスを表すタイルとして表示されます。サードパーティのプラグインタイルは、プラグインヘッダーをクリックするだけで簡単に作成できます。
MixConsole の新しいチャンネルレイテンシセクションでは、エフェクトチェーン内の各プラグインのレイテンシとレイテンシの合計を表示できます。
MIDI Polyphonic Expression(MPE)を正式にサポートしました。最も一般的なMPEコントローラが自動的に検出され、設定され、あらゆる種類の楽器パラメータに割り当てられます。 RetrologueとPadshop用に特別に設計されたMPE対応のプリセットのライブラリを用意しています。
異なるシステムとアプリケーション間でデータを共有して作業することは、プロフェッショナルだけでなくコンシューマにおいても不可欠です。広く使用されているAdvanced Authoring Format(AAF)をサポートすることにより、Cubaseは他のアプリケーションとデータを共有することができます。
Cubase 10のユーザーインターフェースは、高解像度ディスプレイに対応します。現在macOSコンピュータはHDPiをサポートしていますが、Windows 10のサポートは制限されているため、デフォルトでは無効になっています。
– イベントのコンテキストメニューが合理化され、ワークフローとユーザーエクスペリエンスが向上しました。
– トラックの追加、ルーティングの設定、複数のトラックの一括登録がこれまで以上に簡単になりました。
– ダイレクトオフライン処理でエフェクトチェーンのプリセットをサポートしました。
– 14以上のコアを持つシステムでのパフォーマンスが大幅に向上しました。
– Hitpoint検出機能のアルゴリズムが改善され、結果が向上しました。
– 高音質を実現するために、リサンプリング(SoX)の品質が改善されました。
映像に対してより快適で創造的にオーディオ編集をするために、Cubaseではオーディオを編集する必要がある場所で、ビデオをフレーム単位で正確に表示します。
Steinberg Virtual Realityは、SteinbergのVRイニシアチブの総称です。オーディオキャプチャから最終的なミキシングまで、Virtual Realityコンテンツを制作するためのプロフェッショナルで使いやすいツールを提供します。 VRプロダクションスイートは、3次Ambisonicsバス、ヘッドトラッキング用HMDコネクタ、VST Multipannerに含まれている完全統合型バイノライザー、VRパンニングデバイスなど、一連のプラグインとシームレスに統合された機能を提供します。
●無償バージョンアップ(グレースピリオド)について
10月15日以降にCubaseをアクティベーションした方は、バージョン10へ無償でアップデートが可能です。
無償バージョンアップ対象かどうかの確認や詳細につきましては下記メーカーサイトをご参照ください。
https://japan.steinberg.net/jp/support/grace_period.html
【Cubase10 シリーズ 価格】
税込価格は据え置きで以下の通りです。
●Cubase Pro(通常版) :61,560円
●Cubase Pro (アカデミック版) :41,040円
●Cubase Artist(通常版) :34,560円
●Cubase Artist(アカデミック版) :19,440円
●Cubase Elements(通常版) :12,960円
●Cubase Elements(アカデミック版): 7,560円