Prism Soundの魅力を徹底解剖!なぜ世界は未だにPrism Soundを選ぶのか?!

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イシバシ楽器渋谷店 今宮です。

DTMerの方なら、「Prism Sound」という名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?その品質とサウンドから、彼らのデザインしたオーディオインターフェース、ADDAコンバーターはプロ達が未だに使用しています。

これといって大きなモデルチェンジも無く、革新的な機能も今となってはUADのApolloや、Antelope等といった最先端を突き進む製品と比べても見劣りしてしまいます。しかし、プロ達の支持は大きく、ロングランで売れ続けているオーディオインターフェースです。 最近でも10年以上選手の超高級機、ADA-8を複数台購入して運用しているエンジニアさんもいらっしゃるみたいですね・・・!

今回、代理店であるミックスウェーブさんの弊社担当営業さんから「たかい、はやい、うまい!」と言われ、小型オーディオインターフェースのLyra2デモ機をお借りしましたので、改めてデモしてみようと思います!




〜Prism Soundって?〜
イギリスに本拠地を置くPrism Soundは、Graham BoswellとIan Dennisの二人により1987年に創立されたメーカーです。実は測定機器や放送向けの機器を最初は手がけていました。

92年、バルセロナオリンピックのコメンタリー&コミュニケーションのスイッチングマトリクスをBBCの為にデザインしたことで、ブロードキャストでのトークバックスイッチャーのマーケットリーダーとしてその地位を確立します。DSA-1というアナライザーもインダストリー・スタンダードとして、当時は定番の一品となっていました。

放送局は信頼性、音質への要求が非常に高く、ミスが絶対に許されない現場ですので、ここで得られた開発能力の高さが今のPrism Sound製品の評価に繋がっていることは間違いありません!

オーディオインターフェースも開発段階からレコーディングスタジオで運用し、必ず複数人のプロフェッショナルのテストを重ねてからリリースしていますから、音質面も非常に音楽的だと評価を受けることが多いです。





〜Lyraシリーズ〜
さて、実機です。ツマミもシンプルであまり説明するところも無いのですが、真ん中にモニター音量を調整するノブがあり、HP出力とインスト入力2つ(Lyra-1は1つ)が備わっていますね。
マイクプリアンプはソフトウエアのアプリケーションでゲイン設定する様です。Mac/WIn対応。Catalinaでも動きます。




Lyra-1とLyra-2は入出力が違うみたいなので、4アウトやデジタル入出力が欲しい方は迷わずLyra-2ですね!




内部ミキサーも搭載。

総合的なミキシング、ルーティング機能を持ち、コントロールアプリで内部ミキサーを操作可能です。
出力はDAWダイレクト出力、もしくは内部ミキサー経由かを選択可能です。
内部ミキサー経由での出力は非常に低レイテンシーで、スタンドアローン動作も可能です。


~収録してみよう~
やはり音でしょう!例え多機能でも音が良くなければクリエイター達の指示を得ることは難しいです。SN比(信号に対するノイズ量)が悪ければダイナミックレンジの狭いサウンドとなってしまいますし、歪み率は一概には言えませんが、低いほうがクリーンです。

Prism Soundのマイクプリアンプは、小型機種のLyraでも上位機種Titan/Atlasと同等のものが搭載されており、ローノイズ、低歪率かつ、非常にナチュラルな特性です。

アコースティックギター等、倍音を多く含む楽器の収録でその特性が顕著に現れます。いざ収録してみると低い歪み率とクリーンな音質がサウンドの輪郭をそのまま表現する感じです。

ただ、不思議とその楽器の持つ特徴的な周波数帯域がしっかりと出てきます。これはすごく重要で、特にEQ処理等を行う場合、成分が不足していると過度にブーストしたりカットしたりして、位相が悪く、スピード感もどんどん損なわれてしまいますから、これは素晴らしいですね!マイクの距離感、位置を変更した時も変化が分かりやすいです。

触れるところが多いと後でなんとかしようと思ってしまうのですが、ここまで変わると、収録段階がいかに大切か改めて再認識させられますね・・・。

特性自体は今ではPrismを上回るものが出てきていますが、元々測定器等を制作するメーカーでしたので、その設計思想に基づきながら、多くのプロ達の意見がフィードバックされているとのこと。音楽的でありつつ、技術的特性とバランスを取っているこのプリアンプは傑作と言ってもよいかもしれません!

スペックや技術的な側面は英国、Sound on Sound誌が素晴らしいレビューを記載しています。最近流行りのAI翻訳ソフト、DeepL等を用いれば比較的高い精度で翻訳してくれますよ!

https://www.soundonsound.com/reviews/prism-sound-lyra-2



〜聴いてみよう!〜
入力も大事ですが、出力も大事です。Lyraは上位機種のTitanに劣らず、低域の解像度が凄く高いです。ローエンド〜ローミッドが正確に再生されているということは、歪みが凄く少ないのだと思います。私の場合、高域の綺麗なインターフェースでミックスしたりすると結構ローエンドが見にくく、結局ヘッドフォンで修正したり・・・といった感じになってしまうのですが、それが少なくなりそうです。

あと、DAWでKushのオメガシリーズのようなサチュレーション系プラグインを軽くかけた時も、足された倍音が凄く分かりやすいので、かけすぎが分からずピアノとストリングスの倍音でビキビキに・・なんて現状にもなりません。

iZotope OzoneのStereo imagerでの位相変化も分かりやすいので、ミッドレンジ広げすぎ問題に悩むDTMerの方にお進めします。

LRの解像度やスピーカーにも大きく左右されますが、本当に基本に忠実なサウンドなんだなと思いました。欲しい・・・!


〜他と比較〜
今は高級インターフェースが沢山出ていますが、意外とコンパクトで音質凄い系って少ない気がします。

Universal AudioのApollo Twinシリーズや、RMEのBabyface Proであったり、安くて高音質だとApogee Symphonyと同じSABRE32のチップを積んだMOTU M2とか。

多機能になってくるほど、使いやすさは反比例してくると思います。パッと思いついてパッと録る。UADのUnisonは凄く便利でチョイスもある反面、

「こっちはNeveでEQはこのくらいで1176のゲインが-5dBくらい、、、あっ!超えた!インプットずらして・・・」

これをマウスでギターを抱えながらやるのが結構疲れるし、意外と時間を食います。便利なんですけどね。

パッと良い音で!という方はやっぱりPrism等、シンプルなインターフェースが良いと思います!

ポイントはアナログ部のフィルター設計です。AD/DAチップ自体の性能も重要ですが、入出力部分の設計により、音質は大きく変わります。Prism Soundがなかなか32bit対応しない理由に「音が良いチップが無い」ということも理由の一つにあるみたいです。作れば良いのに、納得しないとやらないというかなり職人肌なメーカーです笑

頑な姿勢もPrism Soundが多くの方に信頼されている一つの理由かもしれませんね!




こちらのコンパクトオーディオインターフェースLyra-2に加え、USB D/Aコンバーター&デジタルオーディオプリアンプのCalliaもイシバシ楽器渋谷店で展示中なので、音を聴いて見たい方は是非店頭にお越しくださいませ!

この記事を書いた人

今宮 吉国
渋谷店 SPINDJ 担当。渋谷店デジタル部門の責任者でもある。当社スタッフでありながら現役DJ、PRODUCERとして活動中。シンセ、DJ、PA、DTMなどデジタル機材全般に精通し、製作者、現場ならではの意見をお客様へ提供できる数少ないスタッフであり、皆様のニーズに合った機材を探すお手伝いをさせて頂きます。

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