Roland JD-Xa を正式発表!
NAMM SHOW 2015 で参考出品され、推測されるそのハイスペックさや、所有欲をそそるデザインが注目を浴びていた、クロスオーバーシンセサイザー「JD-Xa」がローランドから正式発表されました。
▼以前に開発関係者に伺っていたとおり、構成は、「アナログ4パート+デジタル4パート」。
アナログシンセサイザーとデジタルシンセサイザー、両方の回路を搭載し、音色の組み合わせができます。
◆アナログパート◆
アナログパートに「POLY STACK」というボタンがあり、ここで4ポリフォニックにできます。
基本的には、極太ながら単音でしか鳴らないアナログシシンセの音色を4パートも重ね、さらに分厚いサウンド得られるなんて…。これがハードシンセで出来るようになったことが嬉しいですね!
ローランドのシンセをお使いの方ならお馴染みの音色ですが、「Super Saw」をアナログ回路で鳴らすなんていう通な使い方もできます!
▼音作りの要となる、フィルターですが、「JD-Xa」では、100%新規のアナログフィルターを搭載。アナログならではの温かみがあります。
以前に開発関係者に伺ったとおり、LPFの「1」「2」「3」の特徴は下記で変更ないようです。
LPF 1 :ローランドらしいベーシックなもの
LPF 2 :トランジスター・ラダー型、moogタイプのフィルター
LPF 3 :今までにない独特のレゾナンスが得られる
使用しているパーツのグレードが高く、ツマミを回した時の「音色の変化の滑らかさ」に相当期待できます!
また、デジタル回路を一切経由しない、「ドライアウト」も装備しているので純粋なアナログシンセとして使用することも可能。
◆デジタルパート◆
デジタルシンセサイザーのパートでは、JUPITER-80やINTEGRA-7と同等のSuperNATURALシンセ・サウンドを搭載。Roland シンセ音色ライブラリーサイト「Axial」から、追加音色のダウンロードにも対応しています。
デジタルシンセとしても十分高品位。アナログパートとデジタルパートを組み合わせより、独特で柔軟性のあるサウンドメイキングもできそうです。
◆LFO波形◆
Triangle,Sine,Saw,Square,Randomに加え、ARPのシンセでもおなじみ、一定の間隔で音を切り刻んでランダム波形を作る「Sample&Hold」も搭載しています。
◆エフェクト◆
各パートにエフェクト(MFX)を1系統装備、(各パートごとにEQも装備!)全67種類、「リングモジュレーター」や「ビートクラッシャー」など奇抜なものも搭載。
マスターエフェクト(TFX)は、2系統あります。こちらは、「BPMルーパー」や「スライサー」などテンポと連動して使うと良いエフェクトを配備。
また、「Reverb」「Delay」「マスターEQ」は、パートごとのエフェクト(MFX)とマスターエフェクト(TFX)と独立して装備しています。
◆パターン・シーケンサー◆
リアルタイム・ステップ両対応のパターン(ステップ)シーケンサー。JD-XA内部音源用に8パート、外部音源コントロール用に8パート用意されており、計16トラック使用できます。結構作りこめますね。
◆CV/GATE端子を装備◆
リアパネルに、CV/GATE端子が装備されています。CV/GATE端子は、任意のMIDIチャンネルを割り当てることができます。
DAWで入力したMIDI情報をJD-XAがインターフェースとなって、CV/GATE 端子に接続された外部アナログ・シンセサイザーやモジュラー・シンセサイザーなどを鳴らすことが可能です。
さらに嬉しいのが、本体に搭載のパターン・シーケンサーでもCV/GATE端子で外部アナログシンセ等の制御ができることです!
パターン・シーケンサーでは、外部音源専用のパートを、8パートもっているので、ここで任意のMIDIチャンネルをアサインし使用することができます。なんという実用性の高さでしょう!
◆鍵盤◆
鍵盤数は49鍵、おもりなどはついていませんが、重量6.5kgと軽量設計です。
超本格的に音を作りこんで、制作やライブをしたい方におすすめのアナログ/デジタルクロスオーバーシンセサイザー「JD-Xa」です!
JD-Xaは、一切の妥協を許さず設計されており、非常にハイグレードな製品です。
お値段もある程度ハイグレードになることが予想されます…!
(↓7/3:詳細が確定しました!)
【Roland/JD-Xa】
■発売時期:2015年7月18日(土)
■価格 :270,000円(税込)