Roland AIRA ユーロラック・セミモジュラーシンセ「SYSTEM-1m」とモジュラーエフェクト4機種、さらに「SYSTEM-500」シリーズを発表!
▼フランクフルトメッセの先駆け、AIRAサイトで公開されたティザー画像。
「AIRAから新製品が発表される!」ということで様々な憶測や期待を込めた要望が飛び交っていましたが、ついにその正体が明らかに!
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!
ついに来ました!「AIRA Modular」シリーズです!
(大方の予想は当たりましたね…)
▲Frankfurt Musikmesse 2015 展示の様子
今回発表されたのは、ユーロラック規格のアナログシンセの音源モジュールとエフェクター、以下5製品。
【6/19追記:↓モジュラーエフェクト4種類も予約受付開始しました!】(クリックで商品ページへ)
●「SYSTEM-1m」:セミモジュラーシンセ
●「BITRAZER」:モジュラーエフェクト(ビットクラッシャー)
●「DEMORA」 :モジュラーエフェクト(ディレイ)
●「SCOOPER」 :モジュラーエフェクト(スキャッター)
●「TORCIDO」 :モジュラーエフェクト(ディストーション)
「SYSTEM-1m」は、AIRAの特長のひとつである「プラグアウト機能」を備えたセミモジュラーシンセです。(テーブルトップでも使用可。)
「BITRAZER」「DEMORA」「SCOOPER」「TORCIDO」は、モジュラーエフェクト。21HP(幅:106.6mm)サイズのユーロラックモジュールで、テーブルトップでの使用も可能。24ビット、1600万段階以上の解像度ということで、エフェクトの変化が非常に滑らかな高品位エフェクターです。各モジュラーエフェクトは、Mac、PC、iOS、Androidでのエディター・アプリで自由にプログラミングが可能。あらかじめ(※)15種類のサブモジュールも搭載されてます。今後、無料アップデートでの拡張も予定されています。AIRAリンクに対応しており、パフォーマンスミキサー「MX-1」とUSBケーブル1本で接続できます。
いずれも、24ビット/96kHzのオーディオ・インターフェース機能があります。
また、「SYSTEM-1m」及び各モジュラーエフェクトは、AC電源またはユーロラック電源に対応しています。
ユーロラックケースに収めることができ、ケース電源も使用できます!
(※)【15種類のサブモジュール】
LFO、ADSR、NOISE、SAMPLE & HOLD、RING MOD、FILTER 6dB、FILTER 12dB、TONE、AMP、MIXER、STEREO MIXER、CURVE CONV、GATE DIVIDER、TRIG TO CV DELAY TIME、MIDI CLOCK TO GATE
▲テーブルにおいた様子。ユーロラックに馴染みがなくても気軽に使えます。
各製品の詳細をざっくりと。
ローランド長年のシンセ設計のノウハウが投入されており、そのサウンドに生きています。
既に発売されている、「SYSTEM-1」でもおなじみの「プラグアウト」にも対応しています。プラグアウト機能では、「SYSTEM-1」の発売以後、順にリリースされた 「SH-101」、「SH-2」や「PROMARS」といった一連のソフトシンセを本体(SYSTEM-1m)内にインストール可能。
SYSTEM-1m本体のノブやスライダーで、ひとつの音源モジュールとして、パラメーターを直感的にコントロールできます。
インストールしたソフトシンセと、もともと入っている内蔵シンセは自由に切り替えが可能で実用性に優れます。
プラグアウトシンセや他のアナログシンセと接続した際も、本体に搭載された各パラメーターが作用しますので、これまで実現しえなかった(想像しなかった)新しいサウンドやパフォーマンを作り出すことができます。
例えば、SYSTEM-1mにSH-101プラグアウト・ソフト・シンセをロードすると、これまで存在しなかったモジュラー機能を備えたSH-101が誕生。定評あるSH-101のフィルターで外部ソースを制御することができます。また、SH-2プラグアウト・ソフト・シンセをロードし、その圧倒的なオシレーター部で他のユーロラック・モジュラーをコントロールすることもできます。SYSTEM-1mは、単体のアナログシンセとしても秀逸なサウンドを備えながら、最新技術が取り入れられることにより、無限の可能性を秘めています。
鍵盤付の「SYSTEM-1」に対し、「SYSTEM-1m」では、単に鍵盤がないだけでなく、「セミモジュラーシンセ」であること。あらかじめ内部結線されておりますが、オシレーター、フィルターなど各部のパッチングが可能です。オーディオ系は、赤く光り、CVとGATEは青く光り、色分けされています。他のアナログシンセやモジュールと接続し、おいしい部分(モジュール)を組み合わせることでさらに面白いことができる感じです。加えて、オーディオインターフェース機能もあるので、アナログシンセでありながら音楽制作環境に取り入れやすく、まさにアナログとデジタルの特長をかけあわせながら、未来に向かっていく製品になっています。
▲「BITRAZER」:モジュラーエフェクト(ビットクラッシャー)
BITRAZER(ビットレイザー)は、強力なビットレート/サンプルレート・クラッシュ・エフェクト。またそれらの画期的なコントロール機能を備えています。キーボーディストからギタリスト、そしてDJまで、サウンド・メイクに挑戦し続けるすべてのミュージシャンのための、先鋭のモジュール・デバイスです。
DEMORA(デモラ)は、クイックレスポンスでスムーズなディレイ・サウンドが得られる最新のディレイ・アルゴリズムを採用。ディレイ・タイムの可変レンジが非常に広く、ディレイ音のホールド機能も搭載。ナチュラルでスムーズな効果から、ドラマチックなリズム・エフェクトのような効果まで多彩なサウンド作りが行えます。操作性に優れた大型のコントロールつまみによる音づくりに加えて、パッチケーブルを使用し、ディレイ・タイム、フィードバック、ワイズ、ウェット/ドライ、ディレイ・ホールド、バイパスを外部のモジュラーから個別にコントロール可能。ディレイ・タイムとフィードバックは、レベルつまみにより入力するCV信号の振幅を調整できます。
SCOOPER(スクーパー)は、キャプチャーした入力音声をループ再生し、それをステップごとに入れ替え、さらに再生方向やゲート長を変化させることで、ループ再生にデジタル的なグループを加えられる最先端エフェクトです。ループのピッチ調整の他、フィルター・セクションや各種のスキャッター・タイプを通じた処理を行い、斬新で過激な効果を生み出します。操作性に優れた大型のコントロールつまみによる音づくりに加えて、パッチケーブルを使用し、スキャッター・タイプ、スキャッター・デプス、ピッチ、フィルター、シンク・トリガー、スキャッター・オン/オフを外部のモジュラーから個別にコントロール可能。スキャッター・デプスとスキャッター・タイプは、レベルつまみにより入力するCV信号の振幅を調整できます。
▲「TORCIDO」:モジュラーエフェクト(ディストーション)
TORCIDO(トルシード)は、マイルドでウォームなオーバードライブから重厚で過激なヘビー・ディストーションまで、幅広いトーンを作り出すことができます。操作性に優れた大型のコントロールつまみによる音づくりに加えて、パッチケーブルを使用し、ディストーション、トーン、チューブ・ウォーム、ウェット/ドライ、ローエンド・ブースト、バイパスを外部のモジュラーから個別にコントロール可能。ディストーション量とトーンは、レベルつまみにより入力するCV信号の振幅を調整できます。
発売日、価格などは現在未定ですので、続報をお待ちください。
アナログの良さを踏襲しながらも、ぎっしり現代のテクノロジーを詰め込んだ、AIRA新シリーズ。
そのいかついサウンドが店頭やステージで鳴り響く日が待ち遠しいですね!
で、よく見て頂きたいのがこの画像…
下段に「512」「521」「530」といった文字が見えます。パラメーターの並び(種類)からいってこれはシンセですね!
SYSTEM-500シリーズが今後リリースされるものと思われます!
こちらも続報を待たれよ!
【Roland/SYSTEM-1m】
■発売日:2015年5月22日
■価格:79,920円(税込)
【Roland / TORCIDO、SCOOPER、DEMORA、BITRAZER】
■発売日:2015年6月27日(土)
■価格:39,960円(税込)