DJソフト、TRAKTORについて!!
御茶ノ水本店DJ担当今宮です。
前回の記事ではSERATO DJについて触れましたが、今回はNATIVE INSTRUMENTS TRAKTORについてご紹介致します!
先日世界を獲ったDMC WORLD CHAMPIONのDJ YUTOさんや、DJ SHOTAさんなどにも使用され、ターンテーブリストにも最近人気の高いTRAKTOR。写真はDMC JAPAN FINALでDJ SHOTAさんが使用していたものです。
ここで使用されているDJミキサーは、NATIVE INSTRUMENTS TRAKTOR KONTROL Z2。
TRAKTOR KONTROL Z2はTRAKTORのオーディオインターフェイスを内蔵したDJミキサーです。ソフトは「TRAKTOR SCRATCH PRO 2」が同梱されています。
では、TRAKTORの内容についてみていきましょう!
画面はこのようなかんじです。
インストール時、すでにボーナスでいくつかの音源が入っているのが良い!
エフェクトも最初からこれだけ入っています!30種以上!使いきれないくらいの種類です!
そして、SERATO DJに無い特徴として代表的なのが、Remix Deckでしょう!
TRAKTORにはRemix Deckというトラックがあります。楽曲を思いついたままループをキャプチャーして、64個のスロットにサウンドをロードできます。
写真はTRAKTOR KONTROL S2 MK2のパッド部分。Remix Deckで自分のサンプルをパッドでON/OFFできます。
たとえばベース音源、シンセ音源、パーカッション音源、というようにRemix Deckにロードし、既存の楽曲に音を重ねることができます。しかも、テンポがすべてマッチングするので、すごいスピードで楽曲をREMIXできるわけです!
このRemix Deckを操作するのに便利なコントローラーがこちら。
TRAKTOR KONTROL F1 DJ Remix Controller
4つのボリュームフェーダーとフィルターノブを使い、Remix Deckのスロットにロードしたサウンドのミックスやフィルター操作が可能です。
このRemix Deck、TRAKTORをインストールすれば最初から音源としていくつか入っているので、すぐREMIXを始めることができます!
Remix Deckを使った DJ ShifteeとGreg Nice によるデモ。豪華!!
そして、TRAKTORの革新的な機能としてStems Deckというものがあります。
通常の音楽ファイルは2ミックスが収録されただけのファイルですが、Stemsファイルはmp4ファイル形式で、普通の2mix+4つのファイルが収録されたファイルになります。
例えばベース・ドラム・ボーカル・メロディといったように、ひとつのStemファイルの中には4つの音楽要素が含まれ、このファイルが再生できるのがTRAKTORのすごいところなのです!
これにより、楽曲のアカペラだけを抜き出したり、ベースの別の曲と差し替えたりして、全くオリジナルのバージョンの楽曲を作成できます!
StemファイルをTRAKTOR PROのStem Deckにロードすると、トラックのエレメントを別々に使い、思い通りにエディット、アカペラ、インストバージョンが作れます。Stem Viewには、各ステムが波形表示されます。
NATIVE INSTRUMENTSのWEBサイトには65曲の無償Stemトラックがアップロードされており、ダウンロード可能なのでユーザーは是非試してみては?
このStemファイル。作ってみたい!というクリエーターの方はこちらの動画を。
なお、Stemファイルは、オンラインストアBeatport、Bleep、Juno、Traxsource、whatpeopleplay、Wasabeatあたりで購入可能です。
Stemフォーマットにネイティブで対応するコントローラーはこちら。 現在、Native Instruments TRAKTOR KONTROL S4、S5、S8、D2、F1コントローラーがStemフォーマットにネイティブで対応します。
TRAKTOR KONTROL S4 MK2 DJコントローラー
TRAKTOR KONTROL F1 DJ Remix Controller
種類がたくさんあるので比較はこちらを参照して下さい!
Stemファイルを使ったパフォーマンスの動画はこちら!
TRAKTORを使ってDJをやりたい方は、これらの機材をそろえて頂いてもいいかと思います。
TRAKTOR KONTROL Z1 TRAKTOR PRO用ミキシングコントローラ
TRAKTOR KONTROL Z1は、TRAKTOR DJとTRAKTOR PRO 2のための非常にコンパクトな2チャンネルミキサー、コントローラ、サウンドカードです。
このコントローラーとPCがあれば、DJプレイが行えます。スクラッチプレイをしないタイプのDJにオススメ。
TRAKTOR SCRATCH A6
すでにターンテーブル、DJミキサーなどお持ちの方はこちら。2デッキのDJプレイ用。
TRAKTOR SCRATCH A10
こちらもすでにターンテーブル、DJミキサーなどお持ちの方はこちら。4デッキのDJプレイ用。ヴァイナルとCDコントロールを両方する方向け。
Traktor Audio 2 MK2
超コンパクトで、モバイルDJセットアップに最適!ステレオ・アウトプットを2つ搭載したコンパクトなDJオーディオ・インターフェイスです。
iPadまたはiPhoneアプリのTRAKTORと組み合わせてやるのもCOOLでしょう。
いかがでしたか?
前回はSERATO DJ,今回はTRAKTORをご紹介しましたが、違いがわかりましたでしょうか?
TRAKTORはSERATOよりもREMIXに利用できるアドオン的要素が強く、手数の多いDJ向きかと個人的には思います。ターンテーブリストのような、とにかく多くの技を駆使するDJの武器として良いでしょうし、TECHNOやHOUSEなど、ロングミックス系のDJにも、ミックスに華を添える音源を追加できるのがTRAKTORの魅力でしょう!
是非お気に入りのソフトを貴方なりに見つけてみて下さい!