私の愛して止まない名器【VOL.9】Roland JUNO-106
いつもDTMersをご覧いただきましてありがとうございます。横浜店のVINTAGE SYNTH 担当、冨山(とみやま)でございます。
本日紹介するのは、名機でありながらまだ紹介していなかったモデル・・・
中古市場でも非常に見かけることが多い人気モデル!遂に登場!JUNO-106でございます!
JUNO-106は1984年に発売された6音ポリのアナログシンセサイザーです。海外で有名ミュージシャンが多く使用しており、非常に人気が高いシンセです。もともとは低価格モデルとして発売されていたので、お使いになられていた方も多いかもしれません。
JUNO-106の特徴は、アナログオシレーターをデジタルでコントロールする「DCO」を採用しているところです。アナログシンセにありがちな音程が安定しない・・ということなく、安定した音程を再生します。このオシレーターが放つ唯一無二なサウンドは、他では出せない独特な波形で、今なお人気があります。音作りもわかりやすく、アナログ初心者にもお勧めです。
MOOGやPROPHETと比べると、チープな、ゲームみたいなサウンド、と表現されることが多いのですが、実際に触ってみると、2つの波形を重ね、さらにサブオシレータで低音をプラス、というように非常に太いサウンドを作ることが可能です。アーケードゲームのようなサウンドも得意ですが、極太サウンドも実は得意なんです。
そしてもう1つの特徴は、内蔵コーラスです。ボタン1と2のみで、細かなエディットはできませんが、ボタンを押すだけでガラッと音の雰囲気を変えてくれます。このコーラスがJUNOサウンドの特徴であり、人気の要因のひとつであります。古い機種ながらMIDIイン/アウトも搭載していますので、DAWとの連携やリズムマシンとの同期も簡単です。
最近ではRoland Boutiqueシリーズの第1弾でJU-06として復活しました(すでに生産完了、市場在庫のみ)。コンパクトながらほぼ同じパラメーターで106サウンドを手軽に手に入れられるので、とても人気でした。が!JUNO-106サウンドは、モデリングでは再現不可能!!JUはもちろん悪くないですが、本物を知っていると、やっぱり別物かな・・と感じてしまいます。本物の音は、やはり本物でしか出せないです(断言)。
イシバシ楽器でJU-06を探す
ちなみにこのJUNO-106、非常に故障が多いです。6音ポリなのに5音しかならない、とか、電源を入れて30分ぐらいすると操作不能になり、ノイズを発生する、などなど。30年以上経っているので当然といえば当然なのですが。。
これは内部で使用されるカスタムチップが故障していることが多いためです。カスタムチップは当然ながらなかなか手に入らないため、修理代も高くなってしまいます。当店で販売しているJUNO-106は業者にてチップを交換し、調整/メンテナンスしたものでございます。価格はメンテした分、上げさせていただいておりますが、しっかりとチェックし、良いコンディションになっております。
本物の実際の音を聴いたことが無い方は、ぜひ店頭へいらしてくださいませ。ご試奏、大歓迎でございます!!
ちなみに、こんなモデルもございます。106用シーケンサー、MSQ-100!横浜店で販売中です。マグネットでJUNO本体に貼り付け可能で、MIDIレコーダーとして動作します。JUNO-106とセットで使ったらめちゃかっこいいです!DYNシンク搭載で、TR-808と同期させることも可能になります!
そしてJUNO-106好きな私が、GHOSTINMPCにオーダーしてしまったカスタムMPC。AKAI/GHOSTINMPC / MPC2000XL-J106CUSTOM!渋谷店にて販売中です。これも106と一緒に使っていただきたい!!
と、いうわけで、JUNO-106、アナログシンセ初心者にも大変オススメでございます。比較的店頭に並びやすい機種ですので、見かけた際は是非触ってみてくださいね。
もちろん通販も可能です!!
ご不明な点等ございましたら、ぜひぜひお問い合わせください!
お電話:045-311-1484、メール:yokohama@ishibashi.co.jp
わたくし冨山(とみやま)まで、ご連絡くださいませ。
お待ちしております。
ちなみに、横浜店の店頭にはこのJUNO-106をはじめ、VINTAGEシンセサイザーが大集結しております!
あと、前回紹介しましたC-2、カスタマイズしちゃいましたよ!めっちゃ良いです!!!詳しくはこちら!
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
イシバシ楽器横浜店
担当 冨山