私の愛して止まない名器【VOL.11】ARP PRO SOLOIST
いつもDTMersをご覧いただきましてありがとうございます。横浜店のVINTAGE SYNTH 担当、冨山(とみやま)でございます。
私の愛して止まない名器、本日は、ARPの名器!「PRO SOLOIST」を紹介させていただきます。
ARP PRO SOLOISTは1972年に発売開始された、ARPのプリセット・モノフォニックシンセサイザーです。ARPといえばKORGで復刻されたODYSSEYが有名ですが、このPRO SOLOISTはODYSSEYの後に発売されたモデルです。ODYSSEYが売れていた、ARPが一番元気のあった時期ですね。ちなみに、ARPという社名は、創業者アラン・ロバート・パールマン (Alan Robert Pearlman)の頭文字を取ってつけられたそうです。
元々、SOLOISTというモデルがあり、その音色を30に増やし、更にチューニングを安定させたモデルがこのPRO SOLOISTでした。
ODYSSEYとは違い、PRO SOLOISTは音色をエディットできないプリセット・シンセです。難しい音色のエディットを必要とせず、簡単に音色切り替えができ、「第3の鍵盤」としてシンセを使用するオルガン奏者に非常に重宝されました。ボディのデザインも、オルガンの上に置いて使いやすい形状に作られています。
PRO SOLOISTはアフタータッチが非常に特徴的です。鍵盤を発音させた後に深く押し込むことで、ビブラートやピッチベンドをかけることが可能です。押し込み具合をコントロールすることで音色を非常に細かく変化させることができ、豊かな表現が可能でした。ちなみに、まだアフタータッチが一般的になる前のモデルですので、アフタータッチではなくタッチセンサーと表記されていますね。
音は1VCOのモノシンセですが、まさにアナログなそのサウンドは太く暖かく、非常に存在感があります。前記のアフタータッチを活かすことで非常に活きたサウンドを奏でます。
30プリセットにはバイオリンやチェロ、サックスなどがあり、オルガン奏者のみならず、プロミュージシャンにも好評でした。GenesisのTony Banksが使用していたことで有名です。数々の有名曲でそのサウンドは聴くことができます。
横浜店にある1台は、専門業者にてメンテナンス済みです。憧れだったこのシンセが、今も現役でちゃんと良い音を鳴らしてくれます!店頭にてご試奏も可能ですので、ぜひぜひ遊びにいらしてください。
もちろん通販も可能でございます。ご不明な点等ございましたら、ぜひぜひお問い合わせくださいませ。
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イシバシ楽器横浜店 冨山